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Quintet  作者: 逢沢零
演奏開始
2/12

序曲

廃れた街のとあるバー。


短髪を金に染めカラーコンタクト、ピアス、ブレスレットとジャラジャラと付けている俺、レミー・アリアナフォードは、いつものバー、ディセイブへと足を運ぶ。


腐ったような色の木製の扉を開けると、女マスターが迎えてくれた。


「いらっしゃいませ」


「来てます?」


「ええ、お二階に」


仲間は既に来ているようだ。

言われた通り二階へ上がり、カウンターを見ると、仲間達の姿があった。


「遅かったな」


黒髪をすこーし伸ばしている相棒、ヴィヴ・ネフィティアが偉そうに言う。

ちなみにまあまあにイケメンだ。


「リーダー遅れちゃだーめ」


メガネハンサムとでも言おうか。

もう少し酔っている、アストル・オーラマイスティも俺の遅刻にグダグダと抜かしやがる。


「忙しんしょ」


ちょいチャラな普通顔のエストラナ・ライグラは適当にあしらう。


「で、どうなったの?」


仕事に真面目なラサナータ・ロズグランセは仕事のことを聞いてきた。


「レミーがしくじると思う?」


俺にとてつもない信用を置いてくれている、アイゼル・ジェイアーツは仕事の成功を信じて疑わない。


「上手くいったさ」


視線が集まる。

さすがリーダーといった雰囲気やめて。


「さて、今日呼び出したのは、他でもない」


話していると、いつものやつが来た。

いや、単にお酒なんだけどね。


「その前に乾杯だね」


ヴィヴが言った言葉に同調し乾杯して、酒を喉に突っ込む。


「本題だ。 ここ数週間で、俺たちに来た依頼の倍近く死人が出ている。 分かるよな?」


「新しい殺し屋さんユニットたんじょーってわけね」


酔い覚ましてこいよと言いたい気分を抑え、答える。


「簡単に言えばな。 このままにしておくわけにもいかねぇ。 潰すぞ」


「熱心ね」


後ろに女マスターが立っていた。


「うおっ! アイリス様、いつからそこに?」


「殺し屋さんユニット誕生、当たりから」


この方は俺達が属するユニット、


Quintetの先代のリーダー。


ちなみにQuintetは今四代目。


Quintetにはリーダーの上にマスターというのが存在する。

この方はそのマスター。

リーダーでも判断しかねる状況の場合、マスターの指示を最優先とする。

簡単に言えば神様的存在だ。


「その新ユニット、colorcalibrationっ言うみたいよ」


カラーキャリブレーション、聞いたこともないユニットだ。


「て言うかなんで知ってるんですか?」


聞いてみた。


「調べたに決まってるでしょー? 優しい優しいあたしがぁ」


ありがたい話だ。


「出来てまだ数週間しか経ってないみたいよ」


「まだ新顔ですか、厄介ですね。 アジトを探すとこからかー。 めんど」


「まあ、あんた達なら大丈夫よ」


「よーし、アイリス様も言ってくださってる事だし、行くか! 」


「オッケー、リーダー」


酒を飲み干し、ディセイブを出た。


煙草に火をつけメンバーに言った。


「とりあえずアジトに戻るぞ」


「了解」


さあ、殺そうか。

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