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登場人物と主な設定

『18.特練の昼休み』時点の登場人物や設定の紹介


今後追加していきます。

《登場人物》


【特別練成科 一班】

本城幸雄(ほんじょうゆきお)

 本作の主人公。祖父のような魔道具職人を目指し、大和魔法術学園の魔道技術科を受験したが、特別練成科に選ばれる。現在は、祖父を()()()魔道具職人を目指す。

 生まれつき魔力を殆ど持たない『魔力なし』だと思われていたが、実は希少な『自動発動型魔法』の保有者である。無意識的に防御壁を展開する魔法だと予測されるが、詳細は未だ明らかになっていない。

 黒髪の中背。特訓のお陰で筋肉質。幼少期から、魔力タンクの効果を持つ指輪を肌身離さず身につけている。



鳥羽真一(とばしんいち)

 幸雄と受験の昼休憩中に出会い、実技試験で協力した少年。大和魔法術学園の普通魔法科を志望していたが、基礎魔法の熟練ぶりを評価され、特別練成科に選ばれる。

 移動に関する能力を強化し、高速移動を可能にする基礎魔法『速度強化(ヴィント)』が得意。

 義理堅い性格で真面目だが、しょっちゅう魔力切れを起こして倒れるなど妙に抜けている所がある。黒髪でひょろりと背が高い。



天道 司(てんどう つかさ)

 幸雄が実技試験の最中に出会った少女。古くから続く名家、“天道家”の娘。だが、本人は天道の名を引き合いに出されるのを嫌っている。突出した実力を持ち、特に金属系の具現魔法が得意。総合成績一位で受験を突破し、特別練成科に選ばれた。

 面倒くさいという理由だけで入学式をサボる変わり者。また、殆ど感情を出さず、話し方も淡々としている。後述の海道一輝とは許婚の関係らしいが、仲は良くないようである。

 鈍色の色髪(いろがみ)が特徴。



大熊和水(おおくまなごみ)

 大和魔法術学園の校長、大熊和哉の娘。親の名に恥じぬ魔力の持ち主。

 特別練成科にはコネではなく、実力で選ばれた。少し天然なところがあるが、元々は医療魔法科を志望していたこともあり、難しい治療系の魔法を扱うことができる。海道一輝とは中学校からの付き合い。

 栗色の長髪をハーフアップにした礼儀正しい少女。



【特別練成科 二班】

狩屋 涼(かりや りょう)

 艶やかな黒髪をショートボブに切りそろえ、眼鏡をかけた利発そうな女子。見た目を裏切らない秀才で、受験時の座学のみの成績は堂々の一位である。

 中学が司と同じだったが、三年間、総合成績で勝てなかったことと無視され続けたことを根に持っている。

 様々な属性の具現魔法を高精度で構築できる。



海道一輝(かいどういつき)

 古くから続く武官の名家、“海道家”の跡継ぎ。自他共に認める実力を持ち、炎系であれば高難度の魔法も完璧に操る。

 海道家であることに誇りを持っており、愛国心も強い。そのため、武官一族同士の繋がりを軽視する司とは意見が合わず、許嫁といえども犬猿の仲のようだ。

 『魔力なし』と侮っていた幸雄に、自身の最高火力の魔法が通用しなかったことを苦々しく思っている。

 赤茶色の色髪が特徴。体格が良い。



深森 剣(みもり けん)

 緑豊かな他県出身の男子。周辺環境に働きかける具現魔法を得意とし、地形を活かした奇襲戦法を好む。

 自然豊かな彼の地元では害獣や魔獣の被害が多く、その狩猟をよく手伝っていたことから、獲物の追跡や魔獣の生態系など狩りの手法に精通している。

 体型は小柄で、間延びした喋り方が特徴。



嶋 翔子(しま しょうこ)

 離島出身のネコ科の獣人女子。猫耳と太い尾、男子に勝る高身長が特徴。獣人の腕力を活かした大胆な戦闘を好み、基礎魔法『筋力強化(フェルシュテルクング)』を纏った一撃は岩をも粉砕する。

 自由奔放な性格であり「動き難いから」という理由で制服を改造していたり、他科の生徒に特練であると言いふらしていたりする。

 また獣人の人口は少数であり、主な生活圏が自然豊かな地方であるため都市部にいる獣人は珍しく、翔子もよく人目を引いている。



【特別練成科 教師】

永田美樹(ながたみき)

 大和魔法術学園・特別練成科の担任。普通魔法科の教師として勤務していたが、今年度から半ば強制的に、特練の担任となった。

 教師にしてはノリが軽く、生徒に「美樹ちゃん先生」と呼ばせようするなどおちゃらけた性格である。その反面、特練の担任に選ばれるだけの実力の持ち主でもある。

 若々しい見た目だが、実は婚期を逃すまいと必死な三十路との噂。金糸の複雑な刺繍が施された黒のスプリングコートを愛用している。



大熊和哉(おおくまかずや)

 大和魔法術学園の校長。大和帝国において五本の指に入る実力者であり、特練生・大熊和水の父親。

 幸雄が『魔力なし』ではなく、『自動発動型魔法』の保有者である可能性にいち早く気付き、特練に引き入れた。そして、幸雄の自動発動型魔法を研究し、国防に活用しようと考えている。

 元特別練成科生徒で幸雄の祖父・本城正幸の教え子。



【その他人物】

本城正幸(ほんじょうまさゆき)

 東京の郊外で魔道具工場を営む幸雄の祖父。『魔力なし』の幸雄のために、魔力貯蔵タンクとなる指輪を作った。

 十五年前の第七工業区画テロ事件の実行犯を殲滅した凄腕の軍人であり、その事件の唯一の生存者だった幸雄を引き取り育ててきた人徳者。軍人だったことや、幸雄と血縁関係が無いことをまだ幸雄本人に伝えていない。また、大熊和哉を含む初期の特練メンバーを育てた元特別練成科教師でもある。



本城菊江(ほんじょうきくえ)

 幸雄の祖母。物腰穏やかで何事にも動じない人物。特別練成科のことも詳しく知っているが、幸雄にはあえて口出ししていない。

 幸雄の鞄にこっそりお菓子を入れておくのが毎朝の楽しみ。




《その他設定》

大和帝国(やまとていこく)

 大和皇帝を統治者とする立憲君主制国家。

 大和人、小型動物の獣人、中型動物の獣人が国民であり人口の九割が大和人。

 後述する国家全体同盟(ゲシュタルト)の盟主国家の一つである。



大和(やまと)魔法術学園(まほうじゅつがくえん)

 幸雄達の通う四年制の高等学校。上空から見ると六つの塔を頂点とした六角形をしており、その中心にあるガラスのドームの下には地下校舎が広がっている。校舎周辺の広大な土地も所有しており、様々な施設が存在する。また、魔法教育における国内最高学府と称され、軍部や政界に強いパイプを持つ。

 士官学校的側面を持つ“普通魔法科”、魔道具職人を養成する“魔道技術科”、医師・看護師を養成する“医療魔法科”の三(コース)があり、公表されていない四つ目の科として“特別練成科”がある。



特別練成科(とくべつれんせいか)

 幸雄達八名が所属する科。有能な人材を育成するため、特殊カリキュラムを施すことが目的である。

 学園側は公表していない(コース)だが、学園の生徒達はその存在をそれとなく認識しているようである。



国家全体同盟(ゲシュタルト)

 第二次世界大戦の休戦後に結ばれた同盟関係。アジアの大半(ロシア等に相当)とヨーロッパ諸国(ドイツやイタリア等に相当)、その他数カ国が加盟している。

 大和帝国はゲシュタルトの盟主国家の一つである。



国際連合(ユナイテッド)

 第二次世界大戦の休戦後に結ばれた同盟関係。ヴィンランド(アメリカに相当)と華国(ほぼ中国に相当)、中央ヨーロッパ諸国、その他数カ国が加盟。

 中立を守る国家もあるが、現状この二つの派閥が世界を二分している。



・五年戦争

 第二次世界大戦休戦後に起きた小競り合いの一つ。本城正幸や大熊和哉も参戦していた。

 継戦期間は五年間、停戦になってから三十年経つ。



・魔力なし

 魔力が極端に少ない、または魔力を持たない人間に対する呼称。



・基礎魔法

 肉体や物体に魔力を注入あるいは(まと)わせることで、性質や機能を強化する魔法のこと。



・具現魔法

 魔力によって、火炎や雷、地形の変化など事象を発生させる魔法。汎用性に富む。



・自動発動型魔法

 術者の意思を介さずに発動する希少な魔法であり、総じて強力なものであることが多い。その反面、意識的な制御は困難で暴走の危険が付きまとう。

 保有者は百万人に一人とも数千万人に一人とも言われるが、正確な数値は測定されていない。

 何故ならば、保有者は自動発動を維持するために魔力を搾取され続けるため、確認される魔力量が少なくなり『魔力なし』や矮小な魔術師と誤解されることがほとんどだからである。


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