タノールとの戦い3
ハシバ国王と紫音、ゼルダの三人は、城の広間で主だった部下たちや、町の責任者達の謁見を受けていた。
ハシバ国王は、それぞれの者達に、今後の事を指示したあと城の前の広場に集まるように言った。
町の住人も来たい者は誰でも来る様にと、責任者に告げた。
広間の者達は出て行き、三人は部下にお茶を持ってこさせて休息を取った。
「紫音様、メイチはどう処分しましょう?城の部屋に
軟禁してありますが。」
「本人次第でしょうね。国王としての心構えが改まっ
ていなければ何処かへ追放するしかないでしょうし、国民のために働こうという気持ちがあれば、どこかの国を統治させるのもいいでしょう」
「そうですな・・・・しかし、紫音様はお優しいですな」
「人は誰でも役割があります。死ぬときは、石につまずいただけでも死にますから、無闇に殺したくはありません。」
「私もそう思います。しかし我々は弱いですからな。後顧の憂いを無くす為に、つい殺してしまいがちです。戒めてはおりますが・・・・」
やがて、部下が呼びに来て三人は、城の広場を見下ろすベランダへの階段を登っていった。
ベランダへ出ると、広場に大勢の兵隊と、町の住人が騒いでいた。
部下が銅鑼を鳴らし、国王の登場を告げると、広場の全員は静まり返り、沢山の目がハシバ国王達三人を見つめた。
ハシバ国王は、声を張り上げ呼びかけた。
「みなの者!私がこのたびこの国を治めるハシバである。このバルカ国とイシュタル国はしばらくの間争っていた。
お互いに尊い命が犠牲となった。
しかし!・・・・過去のことは水に流そう。
私は戦争は好まぬ。
それは、ここにいる国民達全員が、苦しみを強いられるからだ。
私の願いはただ一つ。
わが国民の幸せと繁栄だけである!
そのための労を私は厭わぬ。
みなの者も私に協力し、私を助けてくれい!」
うおぉぉぉぉ~という歓声が沸きあがった。
紫音は、孔雀の様な羽を持ち、金色に輝く鳥を心に描き、それを広場の上に解き放った。
広場の全員が、おぉ~と感嘆の声を上げた。
三羽の金色に輝く大きな鳥は、キラキラと輝く雪のような物を撒きながら、広場を優雅に飛び回った。
広場にいる全員の肩に、手に、その輝く物は落ちては消え、落ちては消えていった。
その夢のような光景に皆は見とれ、やがて鳥は消えていった。
ベランダにいた紫音達三人も既にいなかった。
バルカ国との戦いも一段落しました。
紫音の不思議な力も色々と見ることが出来てスカッとしました。
さて次は紫音とゼルダ王子の物語です。
フフ・・・彼らの仲の良さは羨ましいですね〜




