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人間が生理的に無理なので魔王やります  作者: あんぱん隊長
第1章 サキュバスの国
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第16話 手加減

 俺はユニークスキル「異世界知識」を使いながらアネットと一緒に戦いで使うためのものの開発をした。

 やはり、元の世界では面倒な作業も魔法で代用できるのでかなり早く完成した。


 そして俺は手持ち無沙汰になったので魔道具の開発に乗り出す。


 魔力にイメージを伝えることによって魔法が発動するならば、もっと細かいイメージを伝えることもできるはずだ。

 これで「プログラムのようなものを魔力で付与しておいて魔力を加えると命令を実行する。」というところが目指すところである。



 現在、魔道具は遺跡から発掘されるものであり、自分で作ることは不可能と言われている。


 だが魔物から取れる魔石を原料にしているのはわかっている。まだ森へ訓練には行かせていないが、俺が殺した魔物の体内から魔石は取れた。


 普通の道具を作り、魔石を核として装着して、それに魔力を注ぎプログラムのイメージ書き込んで魔道具化する。という予定だ。



 まずはアイテムバッグを作りたい。物を大量に持てるというのはすごく便利だからな。

 あとアイテムバッグ内の時間を止める――インベントリにすると凄い量の魔力が必要なので難しいが、収納空間を付与することぐらいなら魔力の質の話を教えたメンバーには使えるものになるはずだ。


 アネットに頼んで魔石を取り付けれるように加工させた鞄に魔力を注ぎながら収納空間をプログラミングするイメージをする。



《スキル「魔法加工」を獲得しました。》



詳細


 スキル「魔法加工」・・・魔法を付与できる形に加工できる、魔石に付与すると魔道具が作れる。付与できる魔法は魔石の純度や大きさに左右される。




 詳細で魔石の純度や大きさでどのくらい高度な付与ができるかというのが変わることが分かった。


 とりあえず魔法を獲得できたのだしアイテムバッグができたのだろう。


 試しに使ってみると確かにアイテムバッグが出来ていた。

 容量とかって入れてみないと分からないのかな?


 あ、「鑑定Lv10」があったわ。鑑定鑑定……。



詳細



 「アイテムバッグ」・・・レザーカウの革から作られた鞄。バッグの中は収納空間に繋がっている。容量は少なめだが使用者の魔力によっても変動する。



 使用者によって容量が変わるのね。


 それにしてもこの革の魔物ってレザーカウっていうのか。「割といい革が取れるが肉はマズイ牛みたいなの」とはアネットから聞いていたが相変わらず魔物のネーミングセンスは微妙だ。人のこと言えないけど。





 魔道具も作れたところでヴァイスと城の庭で模擬戦での訓練を始める。


 ヴァイスは森で今まで暮らしてきたこともあって、サキュバスと同じ特訓メニューではないほうがいいと思い。俺と一緒に行う。


 俺はここ数日「剣術Lv2」に至ったサキュバスを観察してきた。


 その観察してきた身体能力と技術内で戦う特訓をするのだ。


 勿論その目的はスキルの強さを調節するスキルを獲得するためだ。「性技」の件がなくともこのスキルは欲しい。


 ……決して童貞を卒業するというのが最終目的の訓練ではない。勘違いしないでほしい。



『いつでもいいからかかってこい。さっき説明した通り俺は制限した能力で戦うからな。』

『いきますよ、ご主人!!』


 ヴァイスが「瞬速」を使って突っ込んでくる。ブラックベアーを倒したことでレベルが上がっているので前より速くなっている。

 

 俺はこれに対して限られた身体能力で対処しなくてはならない。この身体能力で出来る最大限の無駄のない動きでヴァイスが攻撃してくる射線上から体を外す。


 だが、ヴァイスは身体を強引に動かし動いた先に攻撃してくる。避けることを見越していたようだ。


 俺はヴァイスに腕を噛まれる。ステータス数値によりそれほど痛くはないので俺も手に持っている刃を潰した剣を使い「剣術Lv2」の範囲で攻撃しようとするが素早く離れて距離を取られた。


 ヴァイスはヒットアンドアウェイが基本的な戦闘スタイルらしい。



 身体能力に制限をかけているとはいえ、負けてやる気はない。こちらからも攻撃する。


 俺はヴァイスの懐に入り剣を振るう。ヴァイスはそれを躱しながら攻撃のすきを窺ってくる。


 俺はそこで剣を自ら手放した。ヴァイスは剣の動きに注目していたので、そちらに注意を引かれる。


 注意が剣に向いたヴァイスに拳を叩き込む。もちろん制限された身体能力で。



 しかし、ヴァイスは寸前で気づき、「瞬速」で距離を取ったため拳は届かなかった。



『あれに反応するのかよ。完全に決まったと思ったんだけどな。』

『もう少し気づくのが遅かったらやられていました。野生の勘ってやつかもしれません。』



 剣を手放してしまった。どう攻めるかだな。


 俺は拳を構える。ヴァイスからの攻撃が始まった。


 ヴァイスが使ってくる「爪術」を避けることに集中する。おそらく「瞬速」を使うタイミングを計っているな。


 あれは一瞬速度が速くなるが、連続しては使えない。少し冷却時間のようなものを必要とする。つまり、「瞬速」を使って攻撃を外した場合。その後「瞬速」をすぐには使えないため、相手が大胆な攻勢に出やすいということだ。



 しばらくヴァイスからの攻撃が続いた後、ヴァイスは「瞬速」を発動した。


 距離を詰められているため、普通に躱そうとしてもヴァイスは初めにやったように無理やり多少の方向転換が可能なので避けることは出来ない。



 ザッ!



 なので俺は地面の土を蹴り上げる。目つぶしだ。


 目つぶしが効いたためヴァイスは「瞬速」による攻撃を外した。そこで俺は一度は手放した剣を掴んで距離を詰めて、首元に突きつけた。



 俺もただ避けていたわけではない。剣の近くにヴァイスを誘導していたのだ。



『俺の勝ちだな。』


『はい。僕の負けです。』


 俺はその後もヴァイスと訓練を続けた。

 最初こそ勝っていたが、凄い速さでに戦い方を覚えていくヴァイスに段々と負けが込んできて最終的には俺が負けた回数の方が多くなった。


 そして訓練を続けた結果。待望のスキル「手加減」を手に入れたのだった。

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