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プロローグ

「嫌な天気だな……。」


 俺は本屋からの帰路についていた。

いつも通り乱読する本を漁っていたのだが空は曇り空。雨が降る前に帰宅しようと徒歩10分の道のりを急いでいた。


 雨は降っていないが、雷が鳴っている。


 そして信号待ちをしているとき突然


 目の前が真っ暗になった。



「え、何これ。」



 意識が覚醒したとき自分は真っ白な空間に立っていた。

 リアルで生活していてはどう考えてもあり得ない状態にあること、程度にしか思考が及ばない。


 どうしたものかと思っていると目の前に女の人が立っていた。

 美人といっても人それぞれ感性に違いはあるが、万人から見て美人と呼ばれるような容姿をしている。



「おはようございます。」



美人が話しかけてくる。


「あ、ああ、おはようございます?」

「え~っと……どこから話したものか…………。とりあえず……そう、君は死にました。」

「そうなんですか。」

「えっ、ここ驚くところじゃないの?話が進めにくいなぁ……。」


美人が狼狽している。俺としては非現実的な状態で自分の常識が通用しない時点で大抵のことは受け止められる。

目の前のこの女の人?を疑っているかは別として。


「う~んと、とりあえず説明すると、こちらの天候管理システムがバグって雷が人に当たっちゃったんだけど、寿命管理もあるので処理しないと拙いと思い回収しました。」


この場合は円滑にするために会話をしたほうがいいか。


「あなたは人間の言う、神かそれに類する何かで?」

「はい、そうですね。この世界の管理をしています」

「なるほど、[この世界]ということは他の世界も存在すると?」

「はい、私もいくつかの世界の管理をしています。」

「そうなんですか、それで俺はどうなりますかね?」

「こちらも考えたのですが、他の世界に行っていただくというのが処理も楽に済みますね。」


おお、異世界転生というやつか。ジャンルを問わず読書するタイプだったから一応いくつか読んだことあるぞ、そんなやつ。


「処理が楽というのはどういうことか質問しても?」

「はい、あなたの世界の他と異なる点で最も大きいものが試験的に導入された寿命管理システムになります。肉体的でない寿命を管理するシステムです。」


管理というものに理解が及ばないが、きっちりやってるところに例外をいれるのは好ましくないという理解でいいだろうか。


「他の世界に行くということですが」

「はい、このようなことは初めてですし今後する予定も特にないのでそちらの意見を基に詰めていこうかと」


思いがけず宝くじに当たった感じ?

子供の頃まわりがやっていたから少し手を出した、ソーシャルゲームやTCGなどでレアカードなどが全くでなかった運がここで回ってきたのだろうか。


「どんな世界があるんですか?」

「管理がめんd……しきれないと困るので魔法とかある世界も多いですよ。」


 魔法!わくわくしてきたな!


「じゃあ魔族的なのも?」

「いますよ」

「なら、そっちで異世界に行くことできますか?」

「できますが……なじみのある人間のほうが良いのでは?」

「ああ、でも俺は人間が嫌い、というより苦手で。」


「何故?」

「なんというか癖で昔から人間観察をしていて、生理的に好きじゃなくなったんだ。」

「興味深いですね。」

「簡単に言うと、女の人で虫が苦手な人いますよね?あんな感じで後から理屈はつけれるけど生理的に無理って感じです。」

「なるほど。なるほど。」

「それで、魔族とかなら人間よりも先入観なしで見れます。世界が違えば色々違うだろうし先入観はないほうが絶対いいです。」

「わかりました。ほかに希望はありますか?」


「地位と能力が欲しい。いきなり奴隷とかは嫌だし、異世界のウイルスに免疫がないのも困る。」

「能力と、生活しやすく便宜を図ってほしいと?」

「過去にも例がないなら多少は融通効かせてくれません?」

「かまいませんよ。」


 あ、テンションが上がってて聞く順番を間違えたな。


「あ、後順番が前後したが赤ん坊からスタートなのかっていう。」

「どちらでも大丈夫です。希望はありますか?」

「転移で。幼児の時は死亡率が高いし恐い。」

「わかりました。」


「それで能力に含まれるんだけど向こうの言語が理解できるようにできますか?あまりにも不便じゃないですか。」

「その辺はやっておきます」

「希望は以上です。」


「ふむふむ……では魔王でどうでしょう?」



 どうやら運のいいモブキャラで終わらないらしい。


「希望を全部聞いてくれたところ悪いんだけど、そんな世界唯一の立場は好ましくないと言いますか……。」

「魔王が何人もいる世界なので大丈夫ですよ。あなたのいた世界は特別管理されていましたが、ほかの世界はほとんど管理されてないんで内情とか詳しく知りませんしその辺はご容赦ください。」


 不安要素は多いが神が大丈夫というのでいいのだろう、うん。


「それでは、話もまとまりましたね。頑張ってください。」


 そんなこんなで俺は魔王になることになった。

初投稿です。

多少差はあれどこの辺はテンプレだろ。と投げやりな気持ちになりました。

2時間後にもう1話投稿します。


頑張ります。

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