物語の樹
初出:2007年7月9日(当時の文章に大幅加筆)
僕の小説――『スペリオルシリーズ』と『ワールドブレイカーシリーズ』は、すべて同一の世界観で描かれています。
例えば、Aという作品で伏線を張り、Bという作品でそれを回収していたりするのですね。
でも、それでAという作品が破綻するのかというとそうでもなく、むしろその伏線はAというシリーズ内では『あってもなくても問題ないこと』で片付けられています。
で、Bという作品内でも、特にAという作品には言及していなかったりします。
僕の作品は、そういうふうに『シリーズ』という枠をも超えて、とにかくあちこちでリンクしているわけなんですね。
そして、複数の作品に触れてもらえれば、意外な展開や登場人物に驚いてもらえるよう構成してあるのです。
僕の書いている『スペリオルシリーズ』及び『ワールドブレイカーシリーズ』というのは、言うなれば『一本の樹』のようなものなのですよ。
まず、『ザ・スペリオル~夜明けの大地~』は根元。
『スペリオル~希望の目覚め~』や『スペリオル外伝~永遠の証明~』、『スペリオル外伝~絆はここに~』、『彩桜学園物語~在りし日の思い出 前日譚~』及び『彩桜学園物語~在りし日の思い出~』はそこから伸びる幹。
そして『ワールドブレイカーシリーズ』の『黒き魂を持つ者たち』を除いた他の全作品は、その幹から派生する枝にあたります。
樹のてっぺんは、言うまでもなく『黒き魂を持つ者たち』ですね。(現段階では)これをもって『スペリオルシリーズ』と『ワールドブレイカーシリーズ』の完全完結とする予定でいますので。
もちろん、その『完全完結』まで辿りつけるのだろうか、という不安はあります。どう考えても、ストーリーが長すぎるのです。
それでも、出来るところまでやっていきたいと思っています。
未完になる可能性は高すぎますが、それでもついてきていただけると嬉しいです。