指摘と攻撃
初出:2009年3月31日
なんとか『いつまでもあなたのそばに』(『ハーメルン』で連載しているもの)を更新できました。
僕は基本、一回公開した作品は絶対に修正しないようにしています。特に、内容に関しては。
なぜって、読み手が混乱したり、場合によっては呆れられたりしちゃいますからね。
で、だから書き上げてから少しの間寝かせて、矛盾はないか、書き漏らしはないか、その先の展開に問題なく繋がるかを、後日、考えながら修正したりするのですが。
今回は、その時間がありませんでした。
正直、アップしたら直せない(直さない?)というやり方が、ちょっと怖くもありましたよ。
もっとも、だからこそ見直しの際に、少しでもしっくりくるように、ヒートした頭でセリフを変更したりもしたのですが。
で、僕の作品、言うまでもないことだとは思いますが、割と設定やらなんやらが穴だらけです。ツッコミどころが本当に多いです。もう、これでもかというほどに。
そして正直、そういうツッコミどころに気づいた瞬間というのは、ものすごく心臓に悪いです。
なんとかフォローしようと、後々の話でそのことに言及させたりしてみるのですが、やり方によっては『それってアリ?』みたいな後出しジャンケンっぽくなってしまうこともあって。
で、思ったのですが、こういうミスって、あまり突っ込んでほしくはないですよね。少なくとも、ストーリーが破綻せずに済んでいる限りは。
や、もちろん『指摘』してもらえること自体は、上手くすれば矛盾をなくすことができるのでありがたいのですが、それが『罵詈雑言』や『攻撃』の類になってしまうのは、正直、いかがなものかと思うのですよ。
先日、とある場所で『間接的にとはいえ、突っ込まれるってシンドイなぁ』と思ってからは、特に。
うん、あれは本当、精神ダメージが大きすぎます。場合によっては、心が折れます。
結局のところ、そういうのって言葉を選ぶのが大事なのだと思うのですよね。『指摘』だって少なからずダメージがあるのですし。なんというか、こう、やんわりと言うというのが大事なんだろうなぁ、と。
あと、欠点ばかり指摘、というのもなんだかなぁ、と思います。もちろん、これは僕の甘えかもしれませんが、それでも、欠点を指摘するのなら、最低でもひとつは『褒めるべき点』も挙げるべきじゃないのかなぁ、と。
以前に言ったことがあるかもしれませんが、欠点がない人間が存在しないように、欠点しかない人間もまた、存在しないと思うのですよ。
もちろん、悪いところはいいところに比べて目につきやすいですから、ついついそこばかりを指摘してしまうのもわからなくはないのですけどね。
でもやっぱり、欠点を指摘するなら、その人のいいところを探す努力もしたほうがいいんじゃないのかな、と。
そうしないと最悪、相手を傷つけるだけになってしまうんじゃないかな、と思うのですよ。
……なんかいまひとつまとまりに欠ける文章になっておりますが。
書き手の気持ちも考えた、オブラートに包んだ『指摘』って必要だと思うのですよね。
歯に衣着せず、とかよく言いますが、場合によっては衣を着せることも大事、といいますか。
そして、設定や展開に多少穴があっても、ツッコミを怖れずに書いていってほしいな、とも思うのです。
……うん、まあ、痛いのは事実ですけどね、ツッコミ。
でも『それを糧にして次の作品を書く』くらいの気持ちで執筆していってもらえたら、と思うのですよ。
……うん。いい加減、グダグダ&ループ気味になってきましたので、今日はこのあたりで。




