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小説の最終見直し作業

初出:2009年2月14日

小説の投稿予定日が刻々と近づいてきております。というか明日です。

そんなわけで昨日から、書き上げた小説の最終見直し作業をやっています。『推敲』と言い換えてもいいのかもしれません。


もちろん、書いている途中にだって、何度か見直しはしますよ? 矛盾がないかとか、誤字がないかとかの確認のために。

書きかけ状態で数日間(場合によっては数週間)放置してしまった場合は、そのお話の最初から読み返さないと、その世界に入り込めなかったりもしますし。


ただ、やっぱり作品を一旦寝かして、後日、改めて見直すというのは大事ですね。もう直すポイントが見つかること見つかること。

誤字脱字が見つかり次第直すのはもちろんですが、他にも句読点の打ち方や、地の文の修正、場合によってはセリフの修正などもする必要があるのですよ。


はい。そんなわけで、今日はそんな『アマチュアの裏の作業』のお話です。『愚痴』と言い換えてもいいかもしれません。


僕の場合、『誤字脱字』は単純な打ち間違えのチェックだけではなく、小説賞への応募も見据えて、『ついた』と『着いた』、『つぶやく』と『呟く』の統一など、漢字の『開き』にも気を配っています。

いや、よくあるのですよ。『つく』は『着く』となっているのに、『たどりついた』は『辿りついた』となっていることが。

これは読み手に若干ながら違和感を感じさせてしまうので、あまりよくないのだとか。

もちろん、そういった基本を知った上で、子供のセリフをほとんど全部『ひらがな』にしてしまうという手法もあるにはあるわけですが、まあ、それは上級テクニックですし。


次は、句読点の打ち方の修正。

いや、大したことないイメージがあるかもしれませんが、これ、割と大事です。

書き手が文章の意味を確実に伝えるために絶対必要なものですよ、句読点。句点を読点に、読点を句点に変えただけでもかなり変わりますし、また、要所要所に読点を入れることで、文章に『テンポ』を作り出すこともできますからね。

それと、僕はこれのチェックの際、必ず『……』(三点リーダー)と『――』(ダッシュ)の追加&削除作業もやっています。息を呑むような沈黙や、息を吸うような間を演出するならダッシュを、息を止めたり、言いよどむような感覚を伝えたいなら三点リーダーを、という風に。


地の文の修正は、あれですね。

ほら、僕の作品って、基本、一人称なのですよ。なので『僕は』とかを使いすぎていてテンポが悪くなっているなと感じたら、その『僕は』を消すようにしているのです。

だって、『僕は』なんて入れなくても、一人称である以上、『僕には、それは初耳だった』でも『それは初耳だった』でも、誰にとって『初耳だったのか』なんて、一目瞭然なのですから。


それに後者のほうが、なんというか、くどくなくなるのですよね。

それと、この場合だと、その前に『非常識な言動をさも常識的なものとして語るようなセリフ』を用意すれば、『それは初耳だった』に『呆れ』のニュアンスも含ませることもできますし。

あ、この場合は『それは初耳だった……』と三点リーダーを入れると、より『呆れ』の感情が伝わるかもしれません。

あともちろん、初歩的な修正――『てにをは』のチェックだってやりますよ。文法的におかしいところは可能な限り直そうと努力しています。まあ、敢えて文法的におかしい表現を織り交ぜて『クセのある面白い地の文』を目指してもいるのですけどね。


あとは、セリフの修正です。

スムーズに感じられないセリフや掛け合いを、納得いくまで直すのですよ。……まあ、最近はスランプ気味であることも手伝ってか、ある程度直したところで『これでいいか』と妥協してしまうこともあったりなかったりですが……。

ともあれ、最近は「うん」だけで終わるようなセリフをいかに少なくするかに重きを置いてますね。そうしないと行数が無駄に多くなってしまいますし、テンポも悪くなってしまいますので。


……ああ、まだ最終チェックが終わっていないのに、随分と長々と語ってしまっていました。小説の話になるとこれだから……。


あ、でも最後にもうひとつ。

絶対に必要だと思ったら、僕は迷わずに『イベントの順番』を入れ替えます。そして、そうすることによって生じるメリットとデメリットをよく検証します。

ほら、僕って一度投稿したら、基本、修正しないようにしてますからね。世に出回っている本媒体の小説などと同じクオリティのものを初公開時にお見せできるように、と考えて。


ときに過去の自分を恨みたくなることもありますが、でもこのやり方はいいトレーニングにもなると思ってます。取り消しがきかないということは、そこに繋がる展開を『なんとかして』ひねり出す必要があるわけで(この作業は『リカバリ』と呼ぶそうですね)、それはおそらく、プロの作家なら誰もがやっていることなのでしょうから。


……話が逸れました。

『イベントの順番』を入れ替えるというのは、けっこう面倒な作業です。一度書いた展開を丸々変える必要があるわけですからね。地の文も、セリフも、ほとんど一から練り直しですよ。

今回も、そんなことをこれからやるわけなのですが――果たして、間に合うのかなぁ……。


――結果は、泣いても笑っても明日出ます!


あ、そうそう、ブログやTwitterだって、割と文章を修正しまくりながら書いているのですよ、僕は。

それもまた、いいトレーニングになるのですよね。

それでは。

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