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震えよ、魂!

初出:2008年10月22日

先日、『ライトノベル作家のつくりかた―実践!ライトノベル創作講座』(青心社)という本を読みました。

いや~、思ったよりも長くかかりました。ボリュームありましたよ。本当に。


で、読み終えてみて、やっぱり『心構え』というのは大事だと思いました。『夢』を追いかける職業ではあるのですが、だからといって『夢』ばかり見て『現実』から目を逸らしてはいけないのだなぁ、と。

なので、今日はそんな『心構え』の項から一部、抜粋させていただくとしましょう。



○まず、書くことが好きであること

○「絶対プロになってやるぞ」という気構え

○憧れの作家や作品など、自分の「目標を持つ」こと

○いったん書きかけた作品は、途中でイヤになっても投げ出さないで「最後まで書く」こと。

○書きたいこと、好きなこと、メッセージなど人に伝えたい内容があること。

○読者を喜ばせたいと思うサービス精神があること

△とにかくたくさんの本を読み、映画やテレビ、マンガなどを見て自分の感性を養うこと。

○常に物語に触れること

○語彙をある程度増やすこと

×毎日ノルマを決めて、少しずつでも書くクセをつけること「一日二~三枚は書く」、「一日三時間は書く」など。

△好奇心をいつも持ち、常に新しいものを追及すること

△人とは違う奇抜で面白いものを考える努力。

○ネタはすぐに書き留めるようにする。

×調べることを苦にしない。

△自分の感性を信じる。

○書いたものは必ず読み返すこと。

△若い世代に投げるなど、『仮想読者』を想定できるか。

△「エンターテインメント」とは人を感動させることであると知ること。

△プロになるなら、書かれた「ライトノベル」は商品であることを自覚すること。



さて、全部で19項目。僕はそこに『○』、『△』、『×』をつけてみました。

自分でできている、当てはまると思うものには『○』を、できているとは思うのだけれど、いまひとつ自信が持てないものには『△』を、そしてやっていないこと、できていないことには『×』を、という具合に。


同じくやってみた方はいかがでしたか?

最初のほうは苦もなく『○』をつけられるけど、後半に進むに従って、段々と『△』と『×』が増えてはいないでしょうか?


まず、これは基本中の基本なのだそうです。

少なくとも僕は、これを読んで『厳しいことを言われた』とは感じませんでした。

本当の意味での厳しい『心構え』――もとい、『現実』を知りたい方は、実際に『ライトノベル作家のつくりかた』を読んでみてください。きっとプロを目指そうと強く思っている人であればあるほど、比例して大きな衝撃を受けることと思います。


なぜその『厳しい現実』はここに記さないのか、いいますと、ひとつは抜粋しすぎてはマズいだろうと思ったから。

もうひとつは(こっちのほうが理由の比重としては大きかったりするのですが)、それを記して、プロになることを諦める人が出て欲しくないからです。

いや、冗談抜きで厳しいことが書いてあるのですよ。『読んだら決意が揺らぐだろうなぁ』と思った方は、絶対に読まないことをオススメします、というくらいには。


さて、しかしさっきの心構え、僕にはひとつだけ異論があったりします。一番最初の『書くことが好きであること』に、です。

ええと、ですね。僕の感覚的には、これ、『小説を書いているときに魂が震えること』なのですよ。

あ、『魂が震える』とは言っても、別に難しいことではありません。むしろ小説に限らずクリエイター志向の人なら必ずこの状態になったことがあるんじゃないかな、と思います。


要はあれですよ。ネタを思いついたときや、それを小説として書き起こしているときに襲われる『急に駆け出したくなるような』、あるいは『大声で叫びだしたくなるような』、そんな衝動。

あ、『叫びだしたくなる』とはいっても、『やるぞー!』とか『小説家になってやるー!』とか、そういう『意味』や『品』のある『叫び』ではなく、もっとこう、心からの叫びというか、つまりは『うがーっ!』ってな感じのものです。


この衝動を僕は『執筆衝動』と呼んでいます。あれです。『自殺』とか『破壊』の『執筆』バージョン。

正直、『執筆衝動』なくして小説を書くなんてこと、できるのかなって思うのですよね。特に長編は。更に言うなら、『執筆衝動』が抑えられない人は、四六時中小説を書いていたいんじゃないかな、とも思ったり。


あ、勘違いしないでほしいのは、『書けない』イコール『執筆衝動がない』というわけではないということです。

『執筆衝動』というのは『衝動』というくらいでなかなかにコントロールが効かないもので、これが高まりすぎるとむしろ『論理的思考』ができなくなり、書けなくなってしまうのですよ。実際、僕も過去、何度かそういうことはありました。


最後に、これだけは専門書ごとに共通しているのですが、やっぱり『最後まで書く』というのはすごく大事なことのようです。

僕は元々、自分の勝手で創り始めた世界なんだから、終わりまで書く、あるいは書こうと努力する義務がある、という考え方をしているので、なにを当たり前のことを、と毎回思ってしまうのですけどね(笑)。


でも、一度投げ出してしまおうと思った作品もあるのですよね。それが原稿用紙版『在りし日の思い出』。結局、自分で始めたことなんだから、と枚数が250枚を越えても完成させたわけなのですが、なるほど、あれは確かに現在の自分の糧になっています。

だって、だからこそ現在、少しずつではあっても『なろう』に『在りし日の思い出』を公開できているのですから。

もし投げ出していたら、未完結作品としてお蔵入りになっていたと思います。


やっぱり、最後まで書くのは大事なことなんですね。

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