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『ライトノベルを書きたい人の本』というものを手に入れた!

初出:2008年10月2日

先日、『ライトノベルを書きたい人の本』(成美堂出版)というものを買ってきました。

最初はモチベーション維持&アップのために買ったのですが、さすがは『プロになるためのコツが一からわかる!』というアオリが入っているだけのことはあります。本当、すごく役立つことばかりが書いてありました。

でも、原稿を音読は……ちょっとできないかなぁ、恥ずかしくて。


で、まず『発想力の鍛え方』というのがありました。

一例として、自分の苦手なものを『どうして苦手なのか』と考えるという方法も載ってましたよ。

例えば、僕は猫が(というよりも動物全般が)苦手なのですが、それは思えば、自分のまったく意図しない動きをするのが駄目だったんですよね。

実際、ほとんど動かない、けれど生きているウサギとかは幼稚園の頃に抱き上げたりしていましたし。


で、そこからひとつ、さっそく思い浮かびました。自分に意図できない動きをするのが駄目なら、それを対人に当てはめてみてはどうか、と。

つまり、他者を絶対的に拒絶するキャラですね。

でも、これだと誰とも絡んでくれそうにありません。

俗に言う失敗キャラというやつです。


そこで、その特性を少し和らげ、特定の行動(指を指されるなど)に過剰反応するのはどうか、と考えました。

すると最初は単なるイジメられキャラになっただけだと思ったのですが、なんと頭の中で動かしていくうちに『授業中、先生に指差して当てられるだけで過剰反応、教室から飛び出す』というキャラになりました。

このキャラをメインで書くのなら、それを克服するのが目的になるんだろうなぁ、と話を創るきっかけまで出来てしまいましたよ。


さて、他には『苦手を作ろう』というのがありました。キャラに『苦手なもの』を設定することによって、キャラクターに人間的深みが増すのだとか。

これは『当たり前じゃないか』と思ったのですが、やってみるとなかなかどうして、思っていた以上に『苦手』を設定していなかった自分に気がつきました。


例えば、『辛いのが苦手』と『カレーが苦手』いうキャラをそれぞれ創ります。

その二人はどちらも『辛いから』とカレーを食べません。

けれど、『カレーが苦手』なキャラは辛いはずの『紅しょうが入りの焼きそば』は食べてしまうのです。

つまり、このキャラは薄っぺらい失敗キャラというわけですね。


対して『辛いのが苦手』なキャラは、ちゃんと『紅しょうが入りの焼きそば』にも拒否反応を示しました。

矛盾云々もそうなのですが、それ以上にすごいのは、ここからエピソードが2つほど思いついたところです。

ひとつは、単純に『食べられないから』と逃げ出してしまうエピソード。

もうひとつは、『好きな人の作ってくれたものだから』と『涙目になりながらも食べる』というエピソード。

言うまでもなく、前者も後者も人間味があるキャラになっています。後者に至っては、やろうと思えば短編小説を書けてしまいますしね。


メモをとろう、というのもありました。

これは本当に当たり前のことです。今更過ぎます。誰だって『当たり前じゃん』と言うでしょう。

でも、これを実際にやっている人って、なかなかいなかったりもするのですよね。

と、ちょっとここで、僕のとったメモ(走り書き)を公開してみるとしましょう。



・闇を滅する闇

・詠ばれぬ子供たち

・(誰にも)望まれぬ子供たち

・一人称が『我』なら命令



断片的で、自分でも『これはちょっと……』と思ったのですが、ときどき、ちょっとした閃きからこういったメモが繋がったりします。そのときの喜びといったらもう! 本当、メモをとっておいてよかったと心の底から思うようになるのですよ。

そして、そういうことがあったからと、またメモをとろう、と思うようになるわけですね。完全な好循環になっています。

こうなれば本当、しめたものですよ。メモを書くことが習慣化しますからね。


そうそう、人間観察が大事、という項目もありました。

さっそくやってみたら、家族と雑談している最中にくしゃみをされ、話が中断する、ということがあり、そのまま別の話題に移ってしまいました。

その雑談そのものは本当に『雑談』だったので、普段なら僕もそんなこと、気に留めなかったのでしょうが、このときはこう思いました。


ああ、自然に会話を途切れさせるいい方法になるかもしれないな、と。


まあ、これはまだやっていないので、『いい方法になるかも?』としかメモしてませんけどね(苦笑)。


あ、あと自分の経験が執筆に生かせるというのがあるのですが、だからといって『よくあることだから』と本質的にまったく同じである失敗を繰り返させるのはマズいです。

現実には本当に『なんでまた同じ失敗をしたんだろう?』ということがよくあるのですが、小説は読み返されたりすることも多いので、同じ失敗をさせたりなんかすると、単なる足踏みや『書き手やキャラが馬鹿なだけ』ととられてしまうと思うのですよ。

少なくとも、僕はそう思ってしまいます。


さて、数項目挙げてきましたが、どれも知ってるよ、という方もいると思います。

それでも僕はこの『ライトノベルを書きたい人の本』やそれに類する本を購入することを強くお薦めします。

というのも、僕には昔、とある作家さんが公開していたネット小説をプリントアウトしたという過去があるのですが(もちろん、ちゃんと許可はいただきました)、パソコンを立ち上げれば読める情報でも、紙媒体として手元にあると、本当、全然違うのですよ。腰を据えて、リラックスして読めるのです。

なので、もう一度言います。


少しでも『プロになりたい』と思っている人は、『ライトノベルを書きたい人の本』、あるいはそれに類する本を買ったほうがいいです。

絶対に役に立ちますから。

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