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隠れ家レストラン まんまと戦場に行かされた件スピンアウト 散文詩

交換船龍田丸 奥山紅葉の洗濯 まんまと戦場に行かされた件抜粋

作者: 開運満足 
掲載日:2026/08/18

ドラマを散文のように書いて能の幽玄ぽい世界を作りました。散文詩として発表します。

奥山紅葉が、交換船龍田丸で洗濯するシーンです。

これで、興味が出たら本編もお楽しみください。

 目の前に長身の紅葉が半裸の後ろ姿を露にしとる。

 両腕を肩までたくし上げたシュミーズを腰回りで紐で絞ってるだけや。

 ズロースを穿いとんやろうか?


 この時代はパンティは下着が見えるショービジネスの踊り子ぐらいしか穿いてない。

 普通の日本女性は腰巻や。海外に行く女性や良家の子女が洋装をする際はズロースを穿く。

 紅葉さんはズロース穿いてないかもしれん。普通のズロースは膝上まで隠すからね。


 紅葉さんのシュミーズの裾がひらひらする度に両太腿が丸見えや。臀部を隠し切れずにはみ出しとる半球が、薄暗い浴室で、幽かに揺れながら白く光っている。


 客室から浴室に光が差し込んどるんや


 「それで一所懸命なって浴槽で洗いもの?それ濯ぎなん?ほんまに濯いでるだけ?石鹸入ってるやんな。泡かて出てるもん、しかしよう泡出るな」


 僕は紅葉の横に回りながら話しかける。泡の出る石鹸なんてどこから手に入れたんやろ?

 紅葉が膝をついて浴槽の洗濯物を両手で水にグイッグイッと押し込んでいる。押し込む度に浴槽のヘリに当たった双丘がプルッと揺れ、ムニュと潰れる。


 何度かプルッとムニュを繰り返した後、

 「流石に、この環境下で、わたしだけが、淡水を洗濯に、使うのは、罰が当たると、そう思って、洗濯は全部、海水で済まし、ました。でもいつも、濯ぎが十分できません、からね。それで、一所懸命、今淡水で濯いでいる、ところ、なんです」


 力を入れ、フン、フンと息を詰めて力を込めながら、押し込んどる、そのたびにフン、フンと息を継ぎ、双丘がプルッとムニュを繰り返す。揺れて形を変えるだけなら良いのだが、上からはみ出すかもしれへんな。


 浴室の床の上をひらひらしとるシュミーズの裾からの半球も心配や。ムフフという心配やけどな。


 「せやけど油断し過ぎやで。部屋の鍵は開けっ放しだし下着姿やし」


 紅葉は浴槽から一枚、布地を外に出して、立ち上がると、両手で広げながら僕の方を向く。

 「ああ、Mrs. Johonsがお子様を連れてお帰りになる際、忘れ物の受け渡しでバタバタしてしまいまして、で、うっかり。私はもう浴室に入っちゃってまして、裸だったもの、ですから」


 形のいい両太ももが僕の木綿製のカッターシャツの下に露になっている。


 カッターシャツを洗うてくれとった。そっちも有難いこっちゃ。



 僕のカッターシャツを通して紅葉のシュミーズの裾の広がりが太ももの周りに作る影が濃く(元の時代のアイドルの)ミニスカートを下から見ているような錯覚に陥る。


 両腿と脹脛の正面は輝いて白く、その外とその内の奥に向かって少しづつ影が濃くなっている。


 シュミーズの下の滑らかな皮膚の表面は、紅葉が姿勢を変えるたびに、柔らかに太陽の光で輝きが変わる高原になびく草花のようだ。目が離せない。

 触れると弾き返されてしまう張りと、抱擁からたやすく抜け出してしまう滑らかな感触を想像する。

 

 「本来戸締りを確認すべき部屋の主が浴室に入って脱衣してもうたから、鍵を賭ける人がいてへん。そうなっちゃたちゅうわけや」


 紅葉がカッターシャツを絞る。二の腕が眩しい。絞ってしわくちゃになったシャツを今度はパンパンと両腕を広げて延ばし、はたく。その目には殺気と表現したくなるような真剣な「気」が宿っている。


 眼福や、光り輝いとる、眩しい、奇跡の絶景や。


 「せやけど不用心やネ。この部屋が乗客が通れへん一番突き当りでよかったなぁ。ほんまに、ところで、浴槽のお湯は」

 「石鹸で泡だらけですが淡水です。泡だらけのお湯に浸かってしまいますとまた濯ぎの上がり湯が必要になりますよ」

 「むむ、遅かったんか」

 「淡水のお湯がまだ出るかもしれません。それを確かめてみませんと」

 「よしわかった」

 僕はその場で急いで全裸になって、石鹸が泡立っとる浴槽に入り、勢いよくF.W.の水栓を開けた。

 頭から暖かい淡水の驟雨が降って来よった。

 三等シャワーの淡水とちごうて勢いがありよる。


 まだ淡水湯を浴びれると分かった紅葉は、頼りない端切れのようなシュミーズを着けたまま、僕の入っている狭い浴槽に入ってくる。


 二人はシャワーを顔に受けながら目を見合わせて笑みを交わす。 

 立ったままで、肌を寄せあい、出来るだけ密着してから、口を吸いあい、手を互いの背に回して、愛撫を交わしながら、一緒に贅沢に生ぬるくなってきた淡水を浴びる。

 そのシャワーの水滴、一滴一滴が不思議にキラキラと輝き始め、ふたりの肌を伝わり落ちながら浴室全体を照らす。


 「余り近づくと綺麗な顔しか見れへんから少し残念や」

 「わたしの目だけを見つめて下さればわたしの全てが見えるかも知れなくてよ。海人さん」


 浴槽の栓は足で抜こう。服をすすいだ水は流すんや。今は互いの人肌の心地よさだけを確かめるんや。


 ふたりの足元で金色に光る水と泡が渦を巻いている。

 太白(たいはく)當船(ふねにあたりて)明似月(めいつきににたり)

 船の外では月のように明るい星がひとつ輝いている。


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