表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方幻想三姉妹  作者: 月影ノ吉花
3/3

第3話 幻想三姉妹長女 その3

「そういえば来夢は服はそのままなのか?」

「はい……そうですが……」

「なあ霊夢、弟子なら彼女にもそれらしい服にするのがいいと思うぞ?」

「だから弟子じゃないわよ……でも確かにそうだわ」

「いえ、私はこのままでも……」

「そうはいかないわ、ちょっと待ってて」


霊夢は立ち上がるとタンスへ向かった。


「えーと、これがいいかな」

「お、見つかったのか?」

「サイズが合うか分からないけど…ちょっと着てみて?」

「はい」


私は霊夢の元へ向かった。

彼女の手にある服を見て、思わず息を呑む。

ここの巫女さんが着る服だ、霊夢のものとは違い袖はあるけど…。


「霊夢さんこれって……」

「なによ、文句あるなら着させないわよ?」

「すごく……かわいいです」

「あ、ありがとう……」


霊夢は少しそっぽを向いて照れている。


「やったな霊夢、気に入られたようだぜ」

「じゃあ早速着てみて、着付けは私が教えるわ」

「は、はい……」


ここに来るまでは、着ることなど考えもしなかった巫女服。

私は霊夢に着付けを教えられつつ、和服特有の着心地と重みをその身で感じる。


(巫女さんだ……私)


姿見の前の私は神社でみる巫女そのものだった。

紅白の装束に包まれた私は嬉しさからか、それが顔に出る。


「なんだか嬉しそうな顔してるな」

「そうね…そんなに嬉しかったのかしら」

「いえ……私は認められたのかなって……」

「弟子は認めないけど……いてくれると助かるわ」

「そ、そうですか! では改めてよろしくお願いします」

「じゃ、さっきの掃除の続きをしてちょうだい」

「はい!」


私は外に出るとほうきを手に落ち葉の掃除をし始めた。

ああ……認められるってなんて素晴らしいことなのだろう。

この気持ちを妹達にも分けてあげたい……。

場所を……あの子達の場所を見つけねば。


~その頃霊夢と魔理沙は~


「なあ霊夢、あの子に払うお金なんかこの神社にあるのか?」

「そんなお金ないわよ」

「ええ! それじゃタダ働き……」


大げさに肩をすくめる魔理沙に、霊夢はため息をひとつ吐いた。


「人聞きの悪い事言わないの、来夢は今日よりうちで住み込みよ」

「……ということは、同じ屋根の下か?」

「そうね、空き部屋があるからそこに住まわせるつもりよ」

「霊夢……」

「なによ」

「この事知ってるのはもしかして私だけ?」


霊夢は少し面倒そうに頬杖をつく。


「あのスキマ妖怪も知ってるわよ、あの時嗅ぎ付けてきたもの」

「そうなのか」

「そういえば魔理沙の家にいる女の子のこと大丈夫なの?」

「ああ、そうだった!」


魔理沙は急いで立ち上がると外へ飛び出す。


「霊夢、また来るぜ」

「気を付けるのよ」


魔理沙は手を振るとほうきにまたがって急いで神社をあとにした。


「さて……あとで来夢に買い出し頼もうかしら」


霊夢は伸びをしながらぼやくのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ