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⑩峰不二子に本を返してもらいたがるが断られる

・峰不二子(仮)の家、(午後)

家の前でインターフォンを鳴らす七世

七世『あ、ごめん、おれ、ちょっといい?』

峰不二子『・・・』

七世『いや、見てほしいものがあって、ケーキとかじゃないから、そのゴトの物なんだけど』

峰不二子『・・・』

インターフォンからの音は特に聞こえない

ディレクター『これ、大丈夫ですかね』

七世『、、、いやたぶん行けると思う、、、』

ガチャ、ドアノブが回ると

七世『あ、あのさ、あのさ、不二子氏さあ、ちょっとこれこれ見てほしくてさあ』

七世はドアを開けて入ろうとするがチェーンロックがかかっていて扉を開くことができない

峰不二子は黙って七世の本を奪い取る

七世『あ、はい』

峰不二子はしげしげと本を見つめる

七世『なんかさぁ、女の子から、この前、本をひったくったんだけどさぁ、、、』

峰不二子『で』

七世『いや、その本がなんか、良くてさぁ、こう結構感動したっていうか?あの不二子氏も読む?結構いい話だから』

峰不二子『はあ?』

七世『ごめんなさい』

峰不二子『終わり?』

七世『いや、あのいい本だったから、なんかその出来れば返してあげたいなあって思って、、、そう返してあげたくて、、、でも俺がさぁ、直接返したら変なことになるじゃん?、でさぁこういうのはさぁ女性から渡したほうがいいんじゃないかなって、、、』

峰不二子『なんで?』

七世『なんか、俺は純粋にこの本が好きだからさあ、この本の持ち主にやっぱ返したいんだよね』

峰不二子『いやだから、なんで私が返さないといけないの?』

七世『いやさぁこういうのはさぁ男性からやるとさぁなんか今の時代あれじゃん、なんかあるじゃんセクハラ的なさぁ、感じになるとさあ、ま良くないじゃん、ストーカー的な風に受け取られたらさあ、なんかちょっと変な感じになるじゃん、、、』

峰不二子『いや、私が返しても変な感じになるでしょ』

七世『そこはさあ、なんか駅とかでさあ、っこう、つかつか歩いてってさあ、あ落ちましたよって後ろから言って渡してくれたら大丈夫だって』

峰不二子『いや普通におかしいでしょ』

七世『ここで落としたんだって錯覚させればいいからさあ、簡単だって』

峰不二子『自分でひったくったんだよね、』

七世『うん』

峰不二子『もうなくなってるんだからさあ、ちょっと考えたら私も共犯って気づかれるよね』

七世『いや、堅気のひとだからそんな考えないって』

峰不二子『自分で返したら?』

七世『いやなんか突っつかれたらまずいわけなのよ俺も、その窃盗とかじゃなくてストーカーとかで突っつかれるとさあ、』

峰不二子『、、、』

峰不二子、ドアを閉める

七世『頼むよお』

反応がない

七世『、、、クソ女が、』

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