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厨二病名探偵!出動!

『いやあ、エミリちゃんすごいね。さすがネコ耳族。』


ピクピク。

しっぽも震える。


ヤマさんに褒められるのは悪い気がしない。

『あと、ふくよかになってて嬉しいよ。』


ニヤニヤする、ヤマさん。

ヤマさんのこんな良い意味で空気を打ち破る発言はたびたび功を奏すことがある。


特にこんないたたまれない空気の時は。



ランは泣いている。

お気に入りのメイド服もぐちゃぐちゃだ。

ロンがいなくなってからずっとこんな感じだ。


気になることがあった。

ロンとの邂逅の際に、ランが渡した紙幣。逃亡資金か??


ランはロンを匿う気がなかった?

しかし、逃げられるような資金を渡す。


犯人なのか?



もう1つの疑惑。

ヤマさんが気が利きすぎた。


おにぎり。

水筒の味噌汁。


ありがたかったし、

長時間になるのを見込んで作ったといった。


3人分にしては多すぎるおにぎり。


ロンが来るのを知っていたのか?


あそこに警察を呼べるのは、

ロンが来ることを知っている人間だ。



ただあのDMでは、ロンなのか不明だ。

ロン自身が警察を呼んだ?

何のために?


謎が多すぎる。



さて、調べなくてはいけない。





ふふふ、何か事件の匂いがする。この謎を解いて悪魔を暴き出せと、私の眼帯をつけて隠している魔眼が囁く。


『ふふふ。はーはっはっは!!!』

両手を広げて、高らかに笑う。




さて、どうするか。




部屋のクローゼットを開く。








『ネコでもわかる探偵マニュアル』




こんなこともあろうと、買っておいて良かった。


さてさて、何から調べるか。

状況証拠、物的証拠。



殺害現場は魔界の警邏兵共けーさつで、封印されてるしな。封印を特にはアーティファクトが足りない。


ページを捲る。



『動機からあたるか・・・。何何?現代はSNSなどで過去の人間関係を洗うのが容易です。ほかにも様々な手がかりを探しましょう。』


うーん、なんだか気がすすまないが。

ネコ耳族は過去に闇を抱えているからなあ。

自分も探られるのは気がすすまない。





『ねえさまあああああ!!!』




1階から聞こえる泣き声。


うーん、いい加減ランもなんとかしないと近所迷惑だ。


この辺りの愚民どもの安眠を守る為にも、

気はすすまないが、やるか。



ロンとランのSNSアカウントを探す。

『あった。あった。』


探る。


ロンはあまり投稿していない。



ランは・・・・。



『げ・・・・。』







ロンの寝顔、食事シーン、通学シーン・・・。



『これ訴えられたら負けるよね。』


ランのアカウントなのに、ロンの写真ばかり。

シスコンがひどい。



写真を見ていくと気になることがあった。

必ずコメントをしている人物がいたのだ。

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