第0話
この作品は別作品の【神を堕とす者】のアフターストーリーです。
読まなくてもほぼ問題はありません。
自由人たちが老後、異世界に転生して自由に振る舞うだけの物語です。
数十キロにわたる炎の河があった。
重力に逆らい空に浮く島があった。
雲を突き抜けて生える樹があった。
人ならざる者たちの営みがあった。
僕らはそれを新たな生で経験した。
死んで初めて経験して、共有した。
これは物語を終えた僕たちの物語。
かつて語らった夢が現実になった、
そんな幻のようで現実な新たな生。
かつて神を相手取った僕らの新たな冒険の舞台は、再び異世界になった。
もっとも今回は倒すべき敵も、解決すべき問題も、回収すべきフラグも何もない。
ただただ冒険を楽しむだけの、人生のアフターストーリー。
自由気まま、かつての仲間たちと世界を巡るだけの、そんな話。
せっかくのアフターストーリーだ。
主人公の目線に限るなんて勿体無い事はしない。
僕らの新たな冒険譚は、やはり共有されなくてはいけない。
これから始まるのは、かつて神を墜とした者達の物語。
常識外れで奔放で、それでも愉快な仲間達の物語を再び語るとしよう。
それでは。
老後の戯れをお楽しみあれ。