大魔導師様のアレが大きなお友達がやって来た。
オッス俺月見ユウジ!現役のDDやってます!
今は色々あってご主人様と家を空けてたんだけど、6日ぶりに帰ってきたらオッパイが出迎えてくれたとこ!そう!
オッパイが出迎えてくれたとこ!!!!!
「ソレ、イってたニンゲン、か…?」
左目に眼帯をし、腰に剣を差した金髪碧眼の獣耳の少女は、腕を組んだ威圧的な態度で、値踏みするように俺のことを見つめてくる。
彼女の服装はとても刺激的だ。ダメージ加工の為された短いホットパンツに、前が開いたワイルドなノースリーブジャケット。
日に焼けた肌は元は白いのか、脇から覗く横乳は白色に見えた。
「…ほう…!」
特筆すべきはそのバストサイズだろう。
身長はチビッ子より少し高い程度なのでギリ小柄な女子高生に見えるか否かだが、バストだけは異様に大人びている。恐らくC、いや、Dは余裕である筈だ。
とにかくフカフカでポヨンポヨンな乳が、ありのまま放置されているのだ!しゅごい!!
なので俺は、真面目な顔で少女を見つめ返すフリをしながら、淡々とその乳を凝視する。
腕を組むことで寄せて上げられたバストは、それはもう…すごい。すごいから、鼻血もドバドバ出てしまうというものだ。
「……そうだよ。…これがボクが生き返らせたい人間。」
「ソシテ、殺したイ、ニンゲン……カ。きもち、すこシ、わかル。」
チビッ子は冷めきった表情でふと自分の平な胸板を寄せて上げようとし始め、少女は険しい顔つきで俺を睨みだした。そんなに見られたらドキドキしちゃうぜ!
「…ん?あれ、話終わったの?」
「ガウード、ガウード。お前ノしゅじんにたのまれテ、ここ、キタ。 これかラ、いっしょ、くらすガ、馴れ合ウつもり…無イ。」
「おぉっ!俺月見ユウジ17歳! ガウードちゃんね、ばっちり覚えた!これからよろしくッ!」
差し出した手に、ガウードちゃんは一切応じる気配が無い。
…仕方ないので、そのままツツツッと前に出てみる。すると握手を求める俺の手の指先は、ガウードちゃんが腕を組んで寄せ上げていた豊満なバストに、ポニョンと触れてしまった!あちゃあ!
「ガウッ!?」
「おおっとすまない!なんてこった!事故事故!とんだ大事故が起きちまったぜ!」
たはは、と笑った瞬間、目の前を目に見えない速さの何かが覆い、そして俺は気を失った。まさにブラックアウトである。
………
……
…
…気を失ってから、一体どれくらいの時が経ったのだろう。
目を覚ますと日が暮れていて、窓を覆うカーテンの隙間からは淡い月光が射し込んでいる。
今居る場所は、見慣れない質素な部屋のベッドの上だ。
「どこだここ。初日はリビングの床で寝かされてた筈なんだけど…。」
ベッドとランプと小さな戸棚以外、何も見当たらないもの寂しい空間。ただよく見れば、小さな戸棚の上に、写真立てらしきものがひっそりと置いてある。
のそのそとベッドを降りて写真立てを手にし、ランプを灯そうと電源を引いてみる。ただ魔石が古いのか、ランプはどれだけ電源を引いても明かりが点かなかった。
暗がりの中で、カチカチという乾いた音が続く。
「…まぁいいか。」
写真立てを月明かりに照らしてみると、それでも暗いので詳細はよく見えないが、とにかくチビッ子らしき人物と大勢の誰かが写っているのだけは確認できた。
今より少しだけ柔らかい表情のチビッ子が、誰かと二人で大勢の誰かの真ん中に立ち、少しだけ顔を赤くしている。ただもっとよく見ると、チビッ子とは別人のようにも見えてきた。
チビッ子によく似た大人…なのかもしれない。とにかく、暗くてよく見えない。
「これは………。」
「……起きたなら、もうこの部屋には入らないで。」
「うお!?」
いつの間にか開いていたドアの隙間から、チビッ子が怪訝な顔を覗かせている。
「び、びっくりしたー…。」
「………人の物に勝手に触るなんて、いい趣味だね。」
「あ…すまん。悪気は無かったんだ。」
「………見えた?」
「いや、お前に似た人以外はさっぱり。愛の力だな!」
「………ならどうでもいい。…鍵をかけるから、早く出てきてよ。」
「おう、わかった!」
写真立てを元の場所に戻す。ぼんやりとしたモヤが、さらさらと空気中に溶けた。
恐らく写真を見られたくないチビッ子の仕業なんだろうが、少しやり過ぎな気もするな…。
「………早く。」
「おう、悪い悪い。」
慌てて部屋を出ると、チビッ子はドアノブを軽く撫でた。その瞬間、ガキリッと鈍い音がし、ドアノブの形は僅かに歪む。
「おま…これ壊したのか?」
「………もう使わない部屋だから。」
「そんなに写真を見られたくないなら、なんで俺をこの部屋で寝かせたんだよ?」
「………ガウードがそうしろって。…この家、ここにしかベッドが無いから…。」
「あれ、お前の部屋は?この前パジャマに着替えてたよな?」
「………楽な格好に着替えはするけど、別にベッドは使ってない。…椅子があるから、それに座って寝る。」
「ふーん…身体痛そ。だから発育悪いんじゃね?」
顔をしかめて俺を睨み、そのまま不機嫌そうに歩きだすチビッ子に続いて、一階のリビングに降りる。
リビングの隅ではガウードちゃんがあぐらをかいて座り、目を閉じて精神統一をしている最中だった。
「…なあチビッ子。」
「触らないほうがいいよ。……ボク、もう寝るから。」
「あ、おやすみー。」
チビッ子は俺とガウードちゃんを残し、リビングを後にする。
俺はしばらくチビッ子の去っていったほうを見つめた後、一応キョロキョロと周りを確認し、音を立てないようにガウードちゃんの目の前まで移動した。
「ガウードちゃーん?」
…返事は無い。
俺はまたも音を立てずに、慎重にゆっくりとしゃがみこんだ。
すると、ちょうど可愛い顔が目の前に来る訳だが、俺の目的はそこには無い。
その少し下。ワイルドなノースリーブジャケットで覆われた、豊満なバスト。
ジャケットの前はいつも開きっぱなしなので、日に焼けていない下乳やら横乳やらがチラチラと視界をちらついてくる。これが非常によくない。
なんと言うか、“めくりたい”衝動に駆られてしまうのだ。
「………ふぅ。」
なのでその衝動を抑える為にも、一度はめくって、このジャケットの内側を見ておく必要があると思うんだ。
そしたら衝動は多少マシになる気がするんだよ。開いたパンドラの箱になんて誰も興味を持たないと思うんだよ、うん。
世の男性諸君、君たちもそうは思わないかね?―うんうんそうだね、君達が仲間で良かったよ。
「ガウードちゃん、服にゴミついてるよぉー…。」
ブラフを囁きながら、そっとジャケットの裾に手を伸ばす。
そして指先がジャケットに触れた瞬間、
「―――ッ。」
―――俺は吹っ飛んでいた。
あ…ありのまま、今起こった事を話すぜ…!
“俺はガウードちゃんの前でお乳を拝もうと思っていたら、いつのまにか吹っ飛んでいた”。
な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も、何をされたのかがまったくわからなかった…!
頭がどうにかなりそうだ…催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ!もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気がするぜ…!
まあ普通に超スピードで殴られたんだけどな…!
「―グボァッ!!!」
カーペットに顔から落下し、俺はまたも気を失いかける。
霞みゆく視界の中で見えたのは、拳を握りしめてわなわなと肩を震わせるガウードちゃん。頬がやんわり赤いから、多分俺の目的は理解していたのだろう。
「貴様、ナゼヘンなコト、すルッ!」
「お、俺はゴミを取ろうと……(嘘)」
「ソ、ソウなのカ!? …す、すまなイ!…ぅガオ…っ!」
ガウードちゃんはハッとし、慌てて俺に駆け寄ると、そっと身体を抱え起こしてくれた。
そのままおもむろにジャケットの内側を漁りだし、薬草らしき物を取り出す。
え、そこ物入る余裕あんの?…と思ったが、問う余裕が俺には無い。
「こ、こレ、ガウード、取っておキ! 食えル、カ…?」
「アゥアゥ……。」
歯の無い老人の如く口をすぼませてフガフガする。
見かねたガウードちゃんは取っておきの薬草を自ら口にし、モゴモゴと咀嚼して俺に迫ってきた。―ってマジか!?
「く、クチ、あけロ……っ。」
「う、うっす!」
ガウードちゃんの小さな唇が、俺の唇に重なる。
直後、にゅるりと温かい物が口の中に入り込んできて、それを飲み込むとたちまち身体の痛みが無くなり始めた。薬草ってすごーい。
「………。」
「………!?」
ガウードちゃんの口に自分の舌をねじ込み、余りの薬草を舌先で全て拭い取る。
彼女は一瞬俺を突き飛ばそうと身体に力を込めたようだが、そのままグッと堪え、俺のディープキスに耐えてくれているようだ。
ただ長い尻尾は完全に寒気立ち、シビビっ、と震えている。
「……ぷはっ! ふう、ありがとうガウードちゃん!おかげで元気百倍さ!」
「い、いや、き、気にしなくテ、イイ…っ。」
耳まで真っ赤にしながら、ガウードちゃんは自分の顔をそれとなく片腕で隠し、そっぽを向いている。
あくまで上半身だけとは言え、俺の身体を片手で支え上げて平然としている彼女の腕力は、非常に脅威的だと思った。
…だが、チョロい。彼女はチビッ子と違って優しいのだ。
そして獣人故か妙なところが抜けており、そこを突けばなんだか楽しいことができそうな気がする。
死ぬ前に、良い思い出が作れそうだ……ぐふふ。
なんとか間に合いました。
次は日曜の夜、4日後を更新予定日とします。
余裕があったら一気に2話、あるいはもっと早く更新するので、是非ブクマして暇潰しに活用してくださると幸いです。
次はチビッ子の過去に迫る…かも?




