依存 (恋愛……?)
独白内に恋愛ネタも入ってくるので、書いてみました_(._.)_
基本は皮肉、ナンセンス、シリアスです…………(;´Д`)
俺の部屋。白い壁、白いカーペット。何の変哲も俺の部屋。其処に今だけは一つの変哲が存在している。
そう、覚だ。
彼女は我が物顔で俺のベッドを陣取り、安らかな寝息を立てていた。何だか寒そうなので、上から毛布を掛けてやる。ついでに頬もさする。
──覚は相手にとってとても重い。離れるなら今の内に。二人の傷が浅い内にして下さいね。
後ろの机を手を着いて、少しだけ首を傾けた。両目に鋭利な光が宿っていて、気を抜けば殺されそうだった。
それでも俺は静かに笑って、彼にこう帰す。
──大丈夫ですよ、俺も大概重いですから。相手が依存してくれるぐらいが丁度良い。自分無しでは居られなくするぐらいが良いんです。
そう笑顔で返した。彼は僅かに目を見開いて、それからふっと笑った。困ったような、それでいてとても嬉しそうな笑顔だった。
依存されるぐらいでないと、愛でない。生半端に絵空事を反吐のように吐き出しているだけでは足りないのだ。
──それは良かった。覚の事、宜しくお願いしますね。
はてさて、これは何時の事だったか。覚が俺に懐き始めたのを感付かれた時だったか。それとも──。
俺はベッドの縁に腰掛けて、顔をそっと近付けた。目が糸のように細くなり、眉が垂れ下がる。安らかな夢を見ている証拠だ。この顔を何時までも守れたらいいと思う。
ずっと俺だけに依存して、俺なしでは居られなくなれば良いと思う。覚が縋る相手は他に要らない。
猫にするように顎の下を指先で引っ掻く。猫ならうっとりするのだが、彼女にとってはくすぐったいだけのようで、ごろりと寝返りを打った。
「襲っちゃうぞ?」
─終─
☆感見覚☆
宵光の幼なじみで、宵光依存症。
皆の前では明るいヲタクとして振る舞っているが、存外脆い。
傷付くと宵光を頼る。
しかし、このまま頼り続けて宵光の心が崩壊するのを恐れている。
そのため甘える事を我慢する事も多い。
自分のせいで宵光が幸せにならないと知ったら、消える心構え。
過去の経験から男の子が苦手。
宵光とはセット販売。
台詞集
「宵光が誰と付き合っても構わない。でも幸せにならないなら許さない」
「私が彼の負担になるなら、消えてやる。宵光にバレないように」
☆夜久宵光☆
覚の幼なじみで、彼女の心の支えでもある。
基本的に温和で穏やかだが、其れは表面上の付き合いなだけ。
本当は結構残酷。
覚に対しては根っからのベタ甘。
覚が依存し、甘えてくることを望んでいる。
覚とはセット販売。
台詞集
「縋って良いし、甘えて良い。大丈夫だよ」
「うーん……目障り……なんだよねぇ。覚があんなに頑張って好意を振りまいているのに、君は何で無碍にしちゃうのかなぁ? 消えてくれない?」
宵光の性格って、根っからの善人でヘタレ設定だったんですけどねぇ…………(;´Д`)
ネタ出す内にこうなってしまった……。
安定のヤンデレ……(;´Д`)(;´Д`)