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逆説たちの追憶 〜VSヤマタノオロチ〜

 得意げにしていたれんの瞳の奥、脳裏には光り輝く見知らぬ神の記憶が流れ込んでくる。この今と同じくヤマタノオロチに立ち向かう、逆説の生まれ変わり前の神、そして次の生まれ変わり、そして次の————

 その葬られてきた埋まり変わり前の神々を視た蓮の膝は震えひとすじ涙を流す。白龍様から遭ってはいけない龍と釘を刺され続けた理由わけを知る。そう、オリジンと連なりの追憶。その記憶をエックス状に斬り裂く、2つの黒い剣がヤマタノオロチの体をいちど左右に倒す。


「大丈夫? 怖いよね、このヒドラ!」

「こないだは投げられたし縛られたけど、まあいいわ!! 洋服の為!!!」


 手を差し伸べるドロシーの手を咄嗟に取った。斜め後ろから見えるリップル姫の目はお金目当てで輝く。


「リップル姫、良い奴か悪い奴かわからんのう」

「いいでしょそんなこーと!! 戦おう!」

「おう」


 体の埃を軽く払って再びヤマタノオロチの方を見る、ひたすら神速で頭を斬り続ける様はどちらも狂気すらおぼえるがそれほど異次元の龍だと改めて認識した。透明パネルである少年から譲り受けた刀:丸花まるかを取り出す。柄の部分は薄い桜色をしている。


「あ、あなたがあの、アマテラス大御神の剣の持ち主……? これでしかヒドラにトドメを刺せない」

「ワケアリでな、とにかく持っておる。これで奴の心臓を突けばよい」

「姫ちゃーん!! 戻っておいでーーー!! ってはや」

「わかってるよ、この狐の正体もね。刀貸して」

「ほれ」


 丸花を投げて渡す、エクスカリバーを戻して刃先を光らす。その薄紅色の閃光が全ての頭を落とし、核を貫く。真っ二つになったヤマタノオロチが再生することはなかった。


「……やったーー!!! お金お金!! ふふーん! 狐ちゃんあーりがとさん!」

「それは母上の!? 偶然か」

「さあね? 丸花は返すわ。ほい」

「ふー、怖かったー」


 怪しげな視線でドロシーを見る2人であった。

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