結界怪奇譚:③
お父ちゃんにヒドラについての弱点を尋ねた後、なんやかんやで私はヒドラの出現した村へ戻った、しかしヒドラの姿なかった。雷太くんの話によると女ヶ島の方面へ飛んでいったと言う、リップル姫に確認を取っても頷くことしかしない、色んな意味で。
「追うしかないでしょー、ヒドラ。倒したら大量の金銭ドロップで洋服買い放題!! るんるーんるーん」
「さすが最強の騎士ね、まったく」
「俺もいくぜ!!」
はいはい。えっと向こうへ渡る方法は、私は魔法で雷太くんも魔法、リップル姫たちというとレイラちゃんを抱えて飛んでいたという。天空都市の住民だし基本飛べないといけないか、じゃあ船いらないね。
「ところが、海域に多くの強いモンスターいるんでしょ? いざって時の為に乗った方がいい」
「がびーん」
私、船酔いすごいのよね。
ということで港町を目指して村を後にする、案外被害は少なかったみたい。なぜかヒドラを追い払った英雄雷太として語り継がれるらしい、違うと思う。道中には果物がなっている木々が青々しく茂り頬を撫でる風で葉を揺らす。癖なのかレイラちゃんを抱えて歩く姫ちゃんが微笑ましく見える、こういう機会がないと話しもしなかったなと思い返す、フルアクセル・リング社ってすごいのねー。ほんわか日差しの暖かい海への通り道はもう少し続きそうだ。
———
——
—
一方で女ヶ島北東付近の森林地帯、長の館内部に金野 玉音という金髪で青い瞳をした23歳ほどの女性がいた。実に素晴らしい体。玉音は自分のベッドで暇な時を過ごしていた。
「報告します!!!」
ドンガラガッシャーン! と雑に自室の扉を開けられて不機嫌な玉ネキ、帰るよう命じるもどうしてもと言うので仕方なく報告させる。
「ヒドラがこちらに向かっております!!」
「にゃ、にゃにー!!」
猫耳ぴーん!! おめめシャキーン!! と起き上がった。
「すぐ、迎え討つのだ!!」
「ラジャーでありまして!!」




