結界怪奇譚:②
「ドロシー、あなたついに」
「違う違う違う!! 気づいたらゲームに転生して誘拐なんて!」
「冗談よ、この子知り合いのレイラっていう悪魔の子」
悪魔の子? 人生色々ね、魔王の娘な私が言えた事でもないけど大変そう。姫ちゃん曰くこの金髪の幼女、レイラは呪いを起こす体質らしくある日は貴族の屋敷が崩落、ある日は両親が失踪、ある日は……呪い話は底を見せない。ある経緯で呪いの原因も分かったそう、解決して良かったね。でもさっきヒドラ現れたよね、もしかして単純に運が悪いだけなんじゃ。
と、よらかぬことを思いつつレイラちゃんをチラ見。殺人的などっかの幼女ぐらい可愛いね、うんうん。いや決してアレがこうしたいとかではっ。
頭の中で言い訳を考えてるうちにリップル姫ちゃんがレイラちゃんを起こす。目をくすぐりながら青い目が私の目に飛び込む、これは素晴らしい黄金セット!! よい! おっと。どうやらここが滅びた地球の、レイラちゃんのお家の位置らしい。宿屋のプレイヤーがいたら有利だねーってヘタレモルフォちゃんが言ってたね、思い出した。
「ここはどこ、レイラはだあれ」
「変なこと言ってないで、リップル姫さんよ! ふふーん」
「けっ」
悪態つかれてるし、仲はそこそこ良くなさそうだけどどうなんだろ。とにかくは様子見かなーいきなり関係性を決めつけるの良くないし。
「あ、ロリコンっぽいお姉さんもいるー!」
このやろー!!!
———
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と、いうわけでかわいいクソガキがパーティに加わったところで、後ほどやたら年下に優しい雷太には説明するとして、たーしか目撃情報によれば女ヶ島を挟んだ向こうにサファイアの大陸にサファイアの国がある。なんか嫌な予感がするけど一応パーティーの1人である以上は連れて行かねば、あの男。いや、今外せば良い話! えーっと透明なパネル出してからパーティー編成画面は、これ。
「あ、ドロシー気をつけてね、そこ超強いモンスター多いらしいのよ、特に海域ね。まっさか雷太外そうとしてるんじゃ」
「ばばばばままさか!! みんなのステータス確認してただけだよ、一応ね」
「ふーん、まいいわ」
「画面が雷太くんのだけどね?」
「だってー……」
「役に立つ、戦闘系は任せて」
「はい」
やむを得ず透明パネルの画面を目の前から消す、さすがに姫であり騎士団団長をしている猛者、変なとこで鋭い、変なとこで。
ついでに女ヶ島ってどんなとこだろうと再びパネルを開いてインターネットに接続、ヘレナちゃん権限で私だけどこでも接続出来る!! 美女か美女っぽい人が多い愉快な島です、船による渡航には強いモンスターが多い為、お気をつけくださいませ。ふーん、ふーん……。
「誰の趣味? 私たち美女だからいいけど、変態男がやっぱり心配ね」
「ねー、リップルちゃん!」
「なに?」
「やっぱりこいつ外そう!!」
「ええ!?」
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