3-2 飛行魔法と
白鯨に来て九日目の朝、朝食を食べ今日は試しに異世界の魔法を、火魔法の火裂球以外にも欲しい、まあ本を読むのは嫌いではないし携帯ゲームにハマる前は、よく長年のシリーズ小説を読んでたな。
まあ、字が変わらない本だったら、まったく理解出来ないだろうな………。
今日は風魔法を読みに来たが、イメージし易いウィンドカッターは、風の刃だがゲームと同じ感じの風の刃で解釈して良いらしい、某格好いい感じに音がするゲーム感覚でいいみたいだ。
そして風魔法と蒼龍術等風系列の魔法に、空を自由に飛べる魔法のエアーウイングやフリーゲンとペテスタイと、飛行魔法が三つ在るがエアーウイングは、慣れるまで魔法名を言わないと成らないらしいが、背中に翼を生えたイメージが必要らしいが、私のイメージは某ガ○ダムネタしか思い付かないが、某オーラバ○ラーならイメージ出来る、なんとなく的なイメージだけど…………、まあ虫の羽の形状だった様な。
ペテスタイの飛行魔法は、魔力の加減次第でマッハクラスの飛行と、重力の試練が待ってるらしい……………それって、戦闘機パイロット並みのGて事だよね?
フリーゲンは基本風魔法の中級クラスの魔法で、中級のなのに扱い易いし最初の魔法発動以外、某気の飛空技の様に空を飛べるらしい、まあいちいち気を高めて空を飛んだり、魔法名を言わなくても空を飛ぶとイメージすれば、普通に飛べるがコントロールはある程度必要らしい。
まあ比較的覚え易そうなのは、フリーゲンなので今日はガリレオさんを驚かせる意味合いを込め、フリーゲンの魔法を習得する事にし、近くの魔道書コピー機を使い持ち出したい魔法を選び印刷した。
ショッピングで体育で使うマットを数枚買い、マットを敷いてその上で某大先生の天才魔道師が、空を飛ぶイメージしながら……………何かイメージに割り込む、酒をジョッキで酒を飲む鬱陶しく、ハイグレビキニアーマの姿で高笑いキャラが五月蝿い。
でもあの作品て、二種類飛行魔法あったな…………超能力的な飛行と、速度が高い魔法だったかな?
まあフリーゲンは基本、車と変わらないスピードはコントロールするらしいが、飛行バランスやスピードコントロールは、術者のイメージや魔法コントロールは、魔力適性能力に左右されるらしい、実際試さないと分からないが………では試すか。
「先ずは、身体を浮かせて空中浮遊からだね」
背筋を伸ばしてゆっくりと、身体に風を纏うイメージをしてそのイメージは、某風の精霊使いネタをイメージをする。
だが服装は真似はしないが、普段着をジャケット姿にして格好までは参考にしない、目指すは風を身体に纏うイメージだ。
今日はジャージではなく、ジャージ学生時代以降着た事無いが、何となく畑仕事用の作業着を着て汚れを気にせずに、それでも落下は極力避けたいがマットでも、それなりに高い高度は痛いから徐々慣らしで魔法を習得する。
浮遊は意外に、イメージ対象があった為比較的にリラックスした感じで、浮遊を長くキープ出来たがそこからリラックスして、浮遊状態から寝る姿勢や正座等少し悪ふざけを入れつつ、どんな体勢も制御コントロールするのと、浮遊による体幹感覚を鍛える。
「ヨガとか分からんし、まあ浮遊に慣れるまで色々試そう」
某ゲームの火を吐き、テレポート使う格闘家では無いし、ましてや腕が伸びはしないしね、だが空を浮遊しながら寝るのはなかなか面白い、空を見上げながら自由に浮遊するのは不安も有るが、何か重力から身体が開放された様な気分だ。
暫く慣らし次は魔法をコントロールし、飛行をしてみるがゆっくりだと某マントをして、頭がパンなあの飛行状態に成るけど、最初はそんな感じで慣らして行きそして、徐々にスピードを上げるが私はジェットコースターが苦手だったが、それは安心感を感じ無かったりや恐怖心を感じたからだ、あの見てて怖いのは無理だな。
だがこのフリーゲンは、纏う風が優しく何故か懐かしくもくすぐったい様な、不思議な感覚がする摩訶不思議な感覚、デジャヴではない他の何か思い出したいが思い出せない様な感じだ。
そうだね…………感覚的には、長く風と友でいた様な感じかな………たぶん。
そしてその日の内に、何故か普通に空を自由に飛べる様に成った………たまに飛行中にビビるけど、車と同じく慣れれば問題は無かった。
一応メリットとして歩いたり車移動よりは早く移動出来るが、やはり転移装置の方が移動は楽だろうな、地球では確実に捕まり何か宇宙人扱いされそうな事案に成るが。
翌日の白鯨十日目は、インベントリの調査だ……………まあ普通にインベントリを調べるだけだ、普通はインベントリに物を入れる方法は、自動でアイテムや倒したモンスターを回収や、『収納』とか言わずに意思で収納したり、手にした物をインベントリに収納を意識し瞬時に入れるか、自分の前の空間にインベントリを設置し手を入れるかだ。
後者以外は調査には成らないし、回収範囲は結構広いらしく何故か何処で拾って来たのかは不明だが、汚い剣で刃が傷んだ使い物に成らなそうな長剣に、何故か女性下着の紐パンらしきのが入ってた、他にも土の汚れ付きで色々と入ってたが、何か嫌な予感がするのは何故だろうか?
他には縦スクロールリストに、男性死体や子供の死体と女性死体と書かれたその他扱いは、まあ出したくは無いしいつ頃から入って…………まあ、一応見なかった事にしとこう…………今はね。
さて確かめる勇気が、多少ハードルが上がったがそれでもインベントリには、人間が入れないのか試す必要があるが、大抵のインベントリやアイテムボックスは入れないお約束が、異世界小説やアニメの鉄板だ…………一部アレながめつい主人公のアイテムボックスや、ゲーム設定のインベントリは別として。
さて一応目の前の、何もない空間に手を入れたが、まったく片手を出しても痛いとか手がミイラ化とかは無い、次は思い切り顔を突っ込んだら…………普通に《《中の住人》》に呆れの顔をされた。
「・・・・・此方に顔を突っ込む、持ち主とはね」
最初に目が合ったのは、猫の様な碧眼のアーモンドアイがジト目をした、白髪ツインテールのエルフ耳のねんどろ風の小人らしき住人、そして更に白い空間で暇そうに箒に乗り飛んでる、ねんどろ風体型の灰色髪のたぶん人間なら美少女らしき、白いブラウスと黒のスカートに黒マント姿の魔女に、何故か爽やかイケメンらしき水色の髪に碧眼で、青の北欧の民族衣装の様な服を着た、左目下に泣きほくろの人間が居た…………何故か、野郎だけ人間姿なんだな。
「暇だから、私はお昼寝に行きますね」
灰色髪の魔女はそう言い、人間の姿に変わり体型は細身の美少女に変わり、ブラウス越しでも分かる小さな丘の灰色髪の美少女魔女は、何処かに一瞬で言葉を残してテレポートの様に姿を消した、そして何故か雰囲気がおばあちゃんぽいエルフは言う。
「毎日暇なクセに、良く言うよ…………」
「イレイナも荷物が来ない日は、暇だろ?」
爽やかイケメンがそう、ちょっと麿眉の様な独特な眉エルフのイレイナに言うと、何かダルそうに溜め息しながらそのエルフのイレイナは言う。
「ジュド、うるさい」
「僕は《《十日前》》が一番忙しかったけどね」
「今は居ない、忍もね………人間の死体は流石に大変だよね」
何か今、重大な情報があったので聞くと、死体は十日前…………まあ初日だから白鯨を森に移動……………まさかね、だけど死体は殺害された形跡が在り、事件性の証拠品として判断されたとか、水色髪のイケメンのジュドは説明した。
「因みに、犯罪者を殺しても証拠品として、死体は回収されるさ」
ジュドは何故か片目ウインクしてるが、どうやらイレイナに向けてのウインクらしい、そのイレイナはまったく気にする素振りもない、そしてイレイナは私に言う。
「何かお菓子頂戴……………名前知らない人」
「・・・・・・・」
「お菓子」
無表情に近い何とも、仏頂面に近い顔で私に言われても困るが、知らない人からお菓子貰う気かよ。
「退屈だから、お菓子は必要…………まあ食べなくても生きては行けるけど、退屈は何か美味しい物を食べたいよね……………ねぇ、食べたいよね」
イレイナよ、何故に私に賛同を要求する。
「インベントリの荷物担当は、私が担当なんだけどなぁ~」
因みにジュドは、インベントリに出るリストを書き上げ掲示する、まあ資材管理者みたいな役職らしい、まあ役職は基本無いが各々役割分担は決まってるらしい。
「さつきのロングの灰色髪は、ミサーナだよ…………主に魔石とか回復薬や素材やアクセサリーとか担当だね。
そして私、イレイナはショッピングの荷物や防具や武器の担当だね、まあ物は魔法で浮遊させて運ぶから基本仕事は楽だね、まあ重い金属類や木材でもね」
一応二人に名乗っておこう。
「私はインベントリの持ち主の、猫街史郎だ気軽に史郎と呼んでくれ、それと此れから宜しく二人とも」
私の自己紹介をすると、ジュドがナルシストに言う。
「僕はさっき自己紹介したがもう一度、ジュドだ気軽に僕を『イケメン』と呼んでくれ史郎」
前髪をキザにかきあげる、何かナルシストが鬱陶しいなジュドは………自分でイケメンとか言うし、自分がイケメンと自画自賛だが確かにイケメンだが、ナルシストが鬱陶しい。
「呼ばないぞ、ジュド」
「フッ、僕の格好良さに嫉妬かい、史郎」
イラッ!(怒)
何か腹立つ、だがイレイナが私に言う。
「ジュドは何時もこうだから、気にしないで史郎」
「・・・・僕に酷くない、イレイナ」
ジュドはイレイナに淡々と言われ、何かダメージを受けて居たがまあ、色々へし折れろと私はジュドに対し思った。
あとジュドが、キザだったりナルシストなのは、通常運転らしい。
「一応ジュドに聞きたいが」
「何かな、イケメンの僕に質問かい史郎」
イラッ! イラッ!!
私は冷静を保ちつつ、死体の事をジュドに聞いた。
「死体は回収したら、そのまま腐敗は進まないのか?」
一応確認は必要だから聞くと、ジュドは前髪をまたかきあげながら、いちいちナルシストに答える。
「インベントリに入った物は、全て等しく時間が止まり腐敗も時間経過もしないし、時間停止された状態で管理されるのさ…………付いて来た虫は、完全時間凍結して飛び回らない様にするね」
最後のはウジとかハエとかだろう、そんな状態なら結構回収されてる死体は腐敗が深刻と理解する、まあ死んで半日か一晩辺りで死臭が人間は発するからね。
臓器は目から腐り落ちるとも、言われてるらしいし脳は結構長く死んでも活動して、死んでるのに走馬灯現象が起きる原因は、心臓が止まっても脳の活動が行われてるとも言われてる。
脳が死んでる場合は、走馬灯が見えないて事だろうな。
「入って来た時には、分類されて完全時間凍結されてるでしょ」
そう淡々と言うイレイナ、だが食材とかの担当の話は出ないので聞く。
「食材やモンスターの食材て、誰が担当なんだい?」
そう私が聞くと、ジュドが困った顔で言う。
「僕は知らないよ、確かに入って来た物は僕が入出庫の管理はしてるが、食材や此処から取り出す作業はまったく管轄外だからね」
私はジュドに対し思った、『使えねぇー』と本気で思った。
「出庫は近くの出庫専用パネルに表記されるし、僕は基本在庫確認が主だからね、モンスター素材の担当も忍だから僕は知らないよ」
忍とは男性か女性か分からないが、インベントリが自動回収の被害者よすまないなと、一応心の中で謝っとくがたぶん、この先も死体を回収しないとは言いきれない。
あとお菓子とかも、食材と同じ部類らしく他で入出庫処理されてるらしい、担当者が居るかはジュドも知らないし、此処にはジュドとイレイナにさっきのミサーナにまだ出会ってない忍の、計四人が居るだけらしい。
因みに忙しい場合、イレイナとミサーナも手伝うが流石に死体の山は、色々と無理だったから忍て人が一人せっせと、人間姿で搬送したらしい。
こうして、インベントリの調査は終わった…………忍て人物は、結局姿が見えなかった以外は。
まあたまには差し入れしよう、イレイナとミサーナと忍に…………。
「あと泥汚れの下着とか、インベントリに入れないでよね」
ジト目でイレイナが、私に向け呆れ顔で言う、何か少し変態を見る様な目で。
「それは私が入れた訳ではないから、何か呆れた顔で私を見るなぁ!」
こうしてあらぬ疑いを掛けられたが、パンツがどんなのかは男として気になるのは仕方ない、だがまあ洗って持ち主に返さないとねと思ったら、引き裂かれた服とブラジャーが追加されてた、まあ溜め息しながら手にした紐パンは、意外に純白パンツだった…………泥まみれだが。
一応パンツとかは洗濯機に入れ、撫子にブラジャーと服の修理を頼むと…………。
「マスターは、変態ですか?」
死んだ魚の様な目で、ゴミを見る様に言われた。
「いや、インベントリが回収した物だよ、どうやら白鯨の下に被害者が多く居るらしいから、その被害者の持ち主に返す前に撫子に修復を頼みたいのだが」
そう理由を言ったら、撫子は目を輝かせ言う。
「変態ではなく、ちゃんとした理由だったんですね、なら任せて下さい、数日で修復をして更に可愛くしますわ」
地球の生地や糸を出して置くと、それを見てる撫子を見ると口の端が光ってるが、何か怖いので見なかった事にして私は言う。
「服は持ち主のだから、改造はしないでね…………後で変な誤解されたくないから」
まあ下着と服を、持ち主に渡してる時に変な誤解されそうだけど。
まあ足元から、警告音の反応した意味は理解出来たが、今助けに行ける程強くも策も無いから、後で此れもガリレオさんに相談だ。
「肉体を鍛えるのは、誰も居なそうな草原や温泉ある場所でしよう、白鯨だと高度は高いが地上と変わらないだよね、重力とか色々負荷要素がね」
そして私は一息の溜め息をして言う。
「そもそも防具がないし、実戦練習が出来ないしな…………ラボラトリーで、作るにしてもな……………」
そう思った時、何処からか声がした。
「その悩み、我が解決してやろうぞ」
頭上に突如として現れた、何か古事記に出て来る神様の風体をした麻系の服装、空中に浮き腕を組み独特な縄文時代かと言いたく成る様な髪型、さてあの人は何者か次回に続く……………。
・インベントリ
基本分類表示され、横文字の縦ロールで調べる事が出来るが、劣化などはしないが時間凍結により、病原菌も虫すらそのままな状態で保管される。
後に改良されるまで、雑菌や潜伏菌や寄生虫等がモンスターの肉や卵等を取り出し後の、危険を感じたが近くのメインメニューの、環境設定のインベントリ管理衛生環境を、『いいえ』から『はい』にすると雑菌わ寄生虫等、自動で排除する機能が発動する。