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ようこそ自由都市ウィールデンへ ☆金色ゴールデンデイズ☆  作者: 猫を愛でる会
第二話 星渡りの白鯨
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2-5 ゴーレム製造

 ガリレオさんの案内を終えた、シャロに付いて行き私は白鯨の農業労働力のゴーレムを作りに行く、何故に作るかと言えば令和の米騒動の原因は、減反げんたんだがその他にも稲作には農協にお米を納めないと成らなかったり、肥料と米の価格に差が在ったりと専業農家は基本少ない。


 昔から多いのは、兼業農家であり母方は農協の精米の委託職員と別荘の管理に枝豆等の、他の作物の収穫等副業無しに農家は続けられない。

 父方は畜産農家であり、寒い標高の高い山間部で牛を飼い育て、子牛を産み育て出荷したり、山で椎茸栽培や稲作もして居た。


 現代よりトラクターよりも、手押しトラクターと呼ばれる機械で田畑を耕すのが主流だった時代、まあ今でも無い訳ではないが足腰にある程度力は居る、機械で畑や田んぼを天地返しするので。


 田んぼの場合は、代掻しろかきと呼ばれる田んぼに水を張り、トラクター等で天地返ししてたがやす仕事である、畑も肥料と石灰を撒けば天地返しをしながら畑を耕す。


 畑も田んぼも、水を入れるか入れないかの差は在るが、肥料も育てる作物により違ったりする、窒素やリン酸等成育するに必要な肥料成分が違う。

 そして青空広がる場所に転移すると、何か雰囲気在る場所に案内される。


「此処ですわ、マスター」

「何かおごそかな雰囲気の、儀式場て感じだな……………」


 石の床には五芒星が堀り込まれていて、五芒星の先端には円の中に人らしきエンブレムや、太陽と稲妻を表現したエンブレム、星と月やドラゴンらしきエンブレム等が在る。


「手前の装置に手を置き、どんなイメージのゴーレムを作成するかイメージして下さい、因みに農家従事してるゴーレムは此方がモデルですわ」


 そう言いシャロは片手に光を生み出し、ホログラムに投影したゴーレムは………何と《《マネキン》》だった…………、あの被服の販売店に在るマネキンに普通に継ぎ目が無い、何か土のドールて言っても過言ではない様な形だった……………。


 一応形の応用等が出来るか、シャロに聞いたら「出来ますよマスター、全てはイメージですよ」だそうだ、だがゴーレムに知識を与えるのはゴーレムを創った私と、制御するシャロの図書館からの知識構成らしい。


「経験等の情報は、特に必要不可欠ですマスター」

「知らないのは?」

「試行錯誤致します、数ヶ月有れば修正も可能ですわ」


 胸を張り言うシャロ、やはり脳内嫁は可愛いが何か微妙に何かが違う、そう可愛さのベクトルや仕草がオリジナルとは何か違う。

 私はゴーレムの形を考える、何でも良いなら良くあるエルフとかアニメとかに出る様な、裸足で歩く小人だったり二足歩行の動物でもいいかなと。


「形は何でも良いのか?」

「ハイ、働けるなら」


 一応聞いてみたい事も、聞いてみた。


「試しに何体か作って良い?」


 シャロは涼しい顔で言う。


「一度作ったら、リセットは出来ませんよ」

「後で用途は考えるさ」


 先ずはエルフをイメージしながら、石板の装置に手を置きイメージする、姿は真面目な性格だが柔軟性が有り梯子はしごが無くとも、身軽にジャンプだけで木の枝に登れる能力と普通に美形な金髪少年をイメージ。


 神殿の様な舞台の中央で、砂塵の様に茶色の粒子と淡い光の粒子が集まり、激しくも小さな竜巻を作り出し、金色の粒子や青い粒子が形を作って行くと、一瞬の閃光の光を放ち姿を表して行くとそこには、人間の耳を尖らせた特長のエルフが居た。


「・・・・・マスターにしては、何か美形なゴーレムですね」

「・・・・ゴーレムとか言わないでくれ、これでも一応凝ったイメージの少年エルフだ」


 出来たエルフ少年は、微妙にイメージより魅力が低い気がするが、金髪碧眼の爽やかな青年風には成ってる、服装は緑色の村人服装て感じと短パン仕様だが、ショタ狙いで決してイメージはしてないぞ…………本当だよ。


「・・・・・マスターよ、私を想像頂き有り難き幸せ、粉骨砕身尽くす所存です」


 何故か近くに来て、何処かで聞いた様な爽やかなイケメンボイスで、恭しく言うエルフ一号…………名前が必要だな、何か格好いい名前が良さそうだが、私に名前を付ける才能は無いから適当に付ける。


「君の名はルドルフ」

「名前を頂けるとは、有り難き幸せ」

「・・・・・・」


 何か困惑の表情のシャロ、そしてルドルフに私は言う。


「今日から木や果樹の管理や収穫を頼むな、ルドルフよ」

「仰せのままに」


 ルドルフは颯爽と何処かにジャンプしながら、去って行ったが…………元から在る果樹の管理に行ったのだろう、だがシャロが呆れながら言う。


「私の管理下から、完全に独立してますよ…………マスター」

「・・・・・・まあ、危うそうな感じなら指導してくれ」

「了解ですわ」


 何か私に向けジト目で、シャロは返事をする…………何か釈然としない表情で。


「次は人間体型にした小人かな」

「・・・・・また何か起きそう」


 何か不安な顔で、変なフラグを立てるシャロ。


「フラグを立てるな、シャロ」

「マスター、フラグを立てるなと言われても、困りますわ」


 さて次のイメージは、赤毛の片三つ編みの気さくな性格で、好奇心旺盛だが職人気質な頼れる二頭身系女性だが、コンセプトは小人を人間にした感じだ。

 服装は白をベースにしたポンチョ系の、青と白のアルプスの山脈風なイメージの柄に白のキュロットスカート、顔は丸顔系でマロ眉系の茶色系の瞳をイメージ。


「相方も必要だな」


 もう一体もイメージし、おっとり系で無難に器用な料理や物作りの片腕的な能力に、長い黒髪と黒目に巫女風の紅白着物に、渋い緑色の袴は汚れない…………一応畑仕事もやって貰いたいから。


 二体とも裸足だが、丸みのある足は小人や妖精をオマージュし、大人の女性ではない容姿にしたが例えるなら、小人アニメイメージにした…………某スロー漫画原作をオマージュ。


 再び粒子が集まり、竜巻が二つ出現したがややド○えもん的な大きさに、竜巻が収縮されて行くが赤や黒や白の粒子が急速に、光を放ち閃光を撒き散らしながら形成し、光を撒き散らした…………現れたのは身長百四十センチ位の、二体のイメージどうりの人間体型にした二頭身の小人だ。


「マスター、私を生み出してくれて有り難うさん」

「マスター、私を作り出して頂いて、有り難う御座います」


 同時に二体は感謝を言うが、黒髪の方が礼儀正しいのは仕様だ。


「私は此れから、何をするのかね?」

「私は、マスターの補佐ですよね?」


 赤毛の方は気さくなとはイメージしたが、普通にフランク過ぎる様な気がしなくはないが、あと黒髪の方は飲み込み早くない? 一応、先に二体に名前を付ける。


「赤毛の方は、名前はアンナ」

「あいよ!」


 胸に手を付き返事をするアンナ、まあ赤毛だからアンナにした…………平凡で在り来たりな名前が一番だ。


「黒髪の方は撫子」

「一生懸命頑張ります、マスター」


 撫子は軽くお辞儀をした、まあ名前は日本風にしたが某食いしん坊の撫子ではないよ。


「アンナは此れから植える、作物や樹木の管理等に撫子と一緒に畑や田んぼの管理をたのむ」

「了解だ、マスター」


 そして撫子に向き、私は言う。


「撫子は私の試作料理のアシスタントと、アンナと一緒に農業機械で畑や田んぼを作ってくれ、まだ試作料理は作らないから、新しく開墾する畑をアンナとシャロと相談して、ジャガイモと大根や人参等の野菜を中心に、作付けを頼んだ」

「分かりました」


 シャロが、強く意見を言う。


「マスター、何でまた私の管理下にないのですかぁ!」


 そんな事言われても、知らんがな…………。


「私に言われてもな……………」


 二体も苦笑いしてた、一応元から居るゴーレムが使ってる異世界トラクターと、種もみや日本のジャガイモや人参種、大きい種類の異世界人参種や煮物用のおでん大根の種や、変わり種のミニトマトやフルーツ大玉トマトは日本メーカーのを、イタリア系や異世界の酸味の強いトマトは、料理の加工様に…………此は後で料理加工機械を何処かに作り、ホールトマト等を撫子に作って貰う。


 田んぼは2ha(ヘクタール)を四つ、湖畔か小川近くに開墾をアンナに任せ、田植機や稲刈り機はラボラトリーで作るが、元から在る麦は手苅りではなく異世界のコンバインらしいが、天日干しのお米にしたいこだわりがある為、稲刈りにしてるが手伝いには勿論ルドルフにも参加して貰う。


「さて次はケモ耳の猫耳と狐耳は、外せないよね」

「・・・・・・・」


 何故か無言の圧を、シャロから感じるが無視だ無視。


「レッツ、イメージ!」

「次は管理下に成る、ゴーレムをお願いします」


 私に言われても困るよ、狙って意図的にシャロの管理下から外してはない。


「やはり日本系なのを、イメージだな…………男手がもっと欲しいな」


 一応は一体だけ女性タイプにし、十代後半設定で女の子の狐耳は白を基調きちょうにした、陰陽師風の和洋折衷の現代風の服と淡い水色のスカート、纏め役の補佐として明るい系の性格と少しお茶目系だ。

 髪は白髪ロングで尻尾の先は黒、中肉中背の平気的な体型にししなやかな柔らかい肉体と、安定した三半規管のバランスと桜等の樹木の健康状態を見抜く碧眼。


 纏め役は黒髪結ったポニーテール系のまげに、爽やか系イケメンだが細目の目の色が曖昧にした、何を企んでるか分からない系だが実は真面目で責任感が強い。


 現代日本の身長を基礎にして、纏め役以外の八体は平均的な何処にでも居る、真面目系青年にして服装はツナギの作業着、一般的八体は普通の狐色の髪と尻尾に樹木の世話は五体、残り四体は纏め役と万能型にして油揚げ作りや麺類のアシスタントや、農作業の人手要員や植林等のマルチワーカホリックタイプだ


「ワーカホリックタイプて、一応大丈夫だよね? シャロ」

「問題有りませんマスター、ワーカホリックと言っても元祖ゴーレムよりはワーカホリックでは有りません」

「・・・・・聞かなかった事に、しとこう」


 因みに現れた狐耳達は、呑気に近くで寝転がってる…………まだ命令を出して無いからだ、因みに纏め役の狐耳がまだ完成してない、彼が出来るまでは補佐の筈だが何故か懐いてスリスリしてる、猫かぁ!


「クッ!」


 何かシャロが、何処からかハンカチを出して悔しい表現をしてたが、絶対に真似するなよシャロ。


 次は猫耳達だが、群れのトップを黒髪にして後二十体は、白や茶トラやキジトラ髪にし、真面目だが呑気で休憩は狭い場所が好きな、一部ご都合な魚を管理と漁と農業助っ人のマルチタイプ、猫だけに果樹や木の実の収穫も万能にこなせる。


「こんなもんかな……………」

「作り過ぎな気もします、マスター」


 三十一体に頼み各々の持ち場に、散開し白鯨の尾に向かう集団に此処に残りアンナを手伝う集団、頭部に向かい湖の魚を確認をする集団と別れた。


「アンナに種渡して在るし、異世界のトラクターはシャロ…………扱い方の指導頼んだ」

「任せなさい、マスター」


 可愛く胸を張り言うシャロ、まあ後は……………修行でもするか。


「じゃあ次は、異世界のモンスターとの戦いかたと、実戦練習の場所に頼む」

「じゃあ先に、色々な世界の知識が収まった、知識図書館に行きましょう」


 私は再びシャロに付いて行き、転送装置に入り次の知識図書館成る場所に向かったのだった。


 次回に続く。



 ・ゴーレム制作システム


 基本どんなゴーレムも制作可能、材料を必要とせず岩のヒト型ゴーレムや、狼や熊の岩人形やドール人形系、プラスチック感を強めたねんどろ妖精やフィギュア型ゴーレム、人間と変わらない見た目だがロボットと変わらない機能の、感情を持ったハイレベルのヒト型ゴーレムに、ただ命令されただけのシンプルなマネキン型やカカシ型の、完全オートマチック化したゴーレム機能等が在る。


 ・長門


 狐耳の纏め役ゴーレム、砲撃は無いが不真面目な奴には鉄拳制裁もする、生真面目きまじめ系の学級委員長タイプ。

 

 ・シロツキ

 

 長門の補佐であり、枯れない魔桜の管理人であり、マスターの史郎に懐いてるがたまに長門の拳が稲妻の様に落ちる。

 

 ・クロ

 

 猫耳ゴーレムのキャプテン、何故にリーダーではないかと言うと、某あだ名がリーダーと言う芸能人と同じに成って欲しく無い為、リーダーではなくキャプテンとしてクロを司令塔にし、猫耳少年ゴーレムを束ねる。

 

 真面目だが日向ぼっこが好きで、暇な時はいつの間にか史郎の拠点の軒下に、群れで寝てる事もある。

 

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