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死女神キルコの推しごと  作者: 鈴奈
第7話 ウィルスでお仕事
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(番外編)10話 皇 秀英の重要会議 3

「奥様、大丈夫ですか?」

 

「すっ! 好きな子! 秀ちゃんが……! 人に興味がなかった、秀ちゃんが……っ!!」


「どんなところが好きなんです?」

「どちらから告白を?」

「ききたいわぁ」


「それは本論とは関係ないので割愛します。ただ、好きという気持ちを伝えることも、お付き合いを提案することもまだしていません」


「あらあら、照れちゃって」

「坊ちゃんも人間らしいところがあるのねぇ」

 

「待って、秀ちゃん! つつつ、つまり、今回お呼びするのは、告白をするため……ってこと!?」


「いや。前に帰り道でキルコさんから好きだといわれたから、それがどんな意味の『好き』なのかを確かめるため」


「え!?」

「坊ちゃん、それはもう両思いでは!?」


「キルコさんは、同じクラスの男子に話しかけられても一切口を開きません。ですが、僕に対してはキルコさんから話しかけてくれますし、顔が好きだと言ってくれたことがあるので、その可能性はあるのですが、まだ定かではありません」


「もう! そんなの、いちいち確かめなくていいじゃない! 好き! 付き合おう! って当たってみればいいじゃない!」


「でも、確かめてみて、もし坊ちゃんを恋愛として好きだとキルコさんが言ったら、告白するんでしょう?」


「正式にお付き合いできるか確かめる日を別に設けます。確実にお付き合いできるよう準備しなければならないので」


「なんでなの?」

「坊ちゃんは準備と数字と定義でできてますから……」


 家政婦長のトメさんが、昂る母にひそりと耳打ちした。

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