1話 ヒーロー誕生!
「お前が、お前のせいで!」
「なんだよ」
数木は後ずさりした。
「お前のせいで、俺の人生は!」
「なんで笑ったくらいで」
「お前を、お前に復習を!」
「か、怪物」
「お前にも、感染させてやる」
「感染?」
逃げ遅れ、捕まってしまった。
そこからの記憶は、覚えてない。
学校の放課後に復習された記憶を思い出した。
ここはどこかな病院。
ベッドで横になっている。
「目をさましました」
看護師さんがきた。
「ここどこですか?」
「病院です」
「なんでここにいるんですか?」
「…」
聞きたいことが沢山ある。
僕はあの怪物に襲われたことだけ、覚えている。数木はその後のことを思い出そうとしていた。
「数木、こっちにきて!」
お母さんに呼ばれた。
部屋から出ると、いつもの病院だった。
お母さんのところについた。
「あの怪物に襲われた後覚えてる?」
「思い出そうとはしてるけど」
「あの後数木は、多分無意識だろうだけど、怪物と戦っていたと思うの」
「え?」
「あの怪物最近問題になってる病気なの」
「どう言うこと?」
「あの病気にかかった人は恨みを持ってる人を襲うの」
あの時確かにあいつを笑った。こけてたから。
「あの後僕が戦ったって本当?」
「その子は頑丈な柵で囲って菌を採取して、すぐ治る薬を作ったわ。それを使うには気絶させないといけないの。気絶させるには数木のものすごい力を必要とするの」
「で?」
「数木に、[ヒーロー]となって欲しいの」
「無理無理」
「いけるわよ。学校一の力なんだから」
「そんな、武器もなしで」
「武器なら作って貰えばいいじゃない」
「え?」
数木の口癖になった。
「数木は病気にかからないでしょ」
「まあ体強いけど…。嫌だ」
「世界からお願いされてるから拒否するのは…」
「いいですよ、本人の意志ですし」
看護師さんがきた。
「このヒーローはあまり強そうじゃないです」
自分で言う。確かに痩せているが小柄なだけで筋肉はあり、すばしっこい。50メートル走、6〜7秒台、運動神経だけいい。
柔道では大人にも勝つ。
「なんでそんな謙虚な」
「まあ運動だけは得意ですけど」
「OKて事でいい?」
数木は考え込んだ。
「OK」
こうして数木のヒーローが出来上がった。




