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何があったのかは分からないが

さて、三回戦が始まるとあまり瞬で終わる試合が少なくなってきた。

三回戦までになると、まぐれで勝ち上がってきた奴はいないって事か。


因みに三回戦目もクレア姉さん、セルシア、その婚約者、リオウスの四人は順当に勝ち上がった。


クレア姉さんは中級魔法が使える相手とぶつかったけど、相手が中級魔法の詠唱を始めると懐から取り出した短剣を投擲し始めてどんどん距離を縮めていった。


ありゃあ・・・・・・ぶっちゃけ一回戦の戦い方よりも恐怖感がある。

表情を一切変えず、的確に相手の体を狙って短剣を投げるんだからな。


相手との距離がある程度縮まったら身体強化のアビリティを使ってボコる・・・・・・のではなく、まず相手が持っている杖を奪った。

いや~~~、確かに相手の武器を奪う事が出来たら勝率は一気に上がるのは確かだけど、それをあっさりやってのけるんだからな。流石クレア姉さんだ。

対戦相手も「えっ、うそ、マジで?」みたいな表情してたし。


そっからがもう・・・・・・あれだ。酷いというか、悲惨の一言だった。


元々持っていた杖と相手から奪った杖で絶え間なく叩き続けるんだぞ。

やり方も相手が腕でガードしようとしたら隙間から捻じ込んで無理矢理開く。

そして相手が降参宣言を出来ない様に口を重点的に狙っていた。


見た目がウィザードじゃなくて、バーサーカーウィザードだよ。

相手の性別関係なく、あそこまで相手をボコる事は無いと思うんだが・・・・・・そういえば戦いが始まる前に相手がニヤケ面でクレア姉さんに何か言っていた気がする。

もしかしてそれがクレア姉さんの逆鱗に触れたのかもしれないな。


審判が流石にもう無理だと止めた時には比喩無しで顔の体積が二倍ぐらいに膨れ上がってた。


その光景を見た父さんは引き攣った笑みを浮かべながらも、どこか懐かしい物を見る目をしていた。


クレア姉さん、三回戦中殆ど魔法使わずに勝負決めちゃってるけど、それは魔法使いとしてありなのか?

いや、そもそもそういう戦い方をするようになったのは俺のアドバイスが原因なのか?


・・・・・・出来ればそうでないと信じたいものだ。


セルシアは長剣を使って戦っているんだが、やはりまだ技量に差があるため勝負にはなっておらず、剣舞の様な動きで相手を翻弄していた。


完全に試合をコントロールしていた。戦いの数はクレア姉さんが一番多いと思っていたけど、案外そうでもないかもしれないな。


後、剣術も一級品だが速さも一級品だ。緩急の差もあって対峙する相手としては厄介な筈。

それと刃に雷の魔力を帯びる事が出来るみたいなんだが・・・・・・あれって対策無しにガードすると絶対に感電してしまうパターンだよな。


将来の二つ名は・・・・・・中二チックだが、雷公姫ってところか。


そんでセルシア婚約者君だが、あれはエストックかレイピアで良いんだよな。

突きの精度が高い事は戦いを見ていて分かった。


ああいう細剣系の武器はどれだけ的確に狙った場所が突けるのかが重要だって事ぐらいは解る。

それが出来なきゃポキって刃が折れてしまう訳だし。


属性魔法のアビリティは光の様だが・・・・・・なんか魔法を使う時にするドヤ顔が普通に鬱陶しい。


リオウスの奴はセルシアと同じ長剣。

今のところは魔法系アビリティを一切使わずに武器を使う相手も、魔法を使う相手も叩きのめしている。


セルシアの婚約者と同じく優男系な感じだったのに、戦う時だけ雰囲気が変わるな。

というか、魔法を使う相手に接近して剣を地面に思いっきり振りかぶって土を相手に飛ばすって行動はマジで感心した。


だって普通に考えて騎士の親を持つ子供が繰り出す行動じゃないし。


周囲にはリオウスを非難する声も多少あったが、相手の行動を阻害する行動を褒める人の方が多かった。

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