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油断禁物

「・・・・・・本当にラガスは強いわね。いえ、この場合は仕事が早いと言えば良いのかしら?」


「そうだな。ラガス、正直俺は手を出さなくても大丈夫だったか?」


「はい。ウルフ系のモンスターにゴブリンが乗っているのには少し驚きましたが、結果だからなんなんだって感じですね」


オオカミに乗っているゴブリンだから、ゴブリンライダーってところか?

初めて見たから驚きはしたけど、先にウルフ系のモンスターを倒してしまえば残るは普通のゴブリン。

短時間で倒すぐらい訳は無い。


「にしても・・・・・・クレア姉さん魔弾を撃つの上手くなりましたね」


「でしょ!! やっぱりその攻撃までに必要な時間の短さは魅力なのよ。私の魔弾がどこまでモンスターに通用するかは分からないけど、それでもゴブリンに通用するって分っただけでも収穫ね」


俺みたいに魔弾っているアビリティを持って撃っている訳じゃないから、威力は勿論俺の魔弾と比べれば低い。

それでも初級の魔法を使って倒すよりも魔力は節約できるだろうな。


んで、出遅れたアリクは案の定苛立ってるな。


魔力を弾丸にして飛ばす。

簡単に思えるけど、メリル曰く多少のセンスは必要らしい。

みたところアリクは実戦で使える遠距離攻撃は属性魔法のみか。


それが悪いとは言わないし、そもそもそれがオーソドックスだ。

でもやっぱり体を動かし接近して殺すのと、魔弾を撃って殺すのでは時間に差があるのは事実だもんな。


「クレア様に収穫があったのは良い事ですけど、私としてはあまり無茶はして欲しくないんですけどね」


「何を言っているのよミーシャ。こんなの無茶の内に入らないわよ。それに学校を卒業したらハンターになるんだから、普通のゴブリンくらい手間を掛けずに倒せるようにしておかないと」


・・・・・・普通のゴブリンは、か。

そこら辺を勘違いしたりはしないのが優秀だよなクレア姉さんは。


ゴブリンは基本的に雑魚い。体格が良くて力がある戦いをしらない一般人でも十分に倒せる。

それでもその上位種、それぞれ違う分野の力を持つゴブリンとなれば話は変わって来る。


何回かホブ・ゴブリンって上位種に遭遇したけど、そもそも体の大きさから違った。

だから勿論力と速さも全く違う。


全力でなかったとはいえ、魔弾が体を貫かなかったのにはビビった。

普通のゴブリンだったら目の前の奴らの様に一撃なのにな。


「それで、こいつらはどうするんだラガス?」


「俺が決めるんですか?」


「ゴブリンライダーを殆ど倒したのはお前だからな。素材や魔核をどうするかはお前が決めて良いぞ」


う~~~~ん・・・・・・家にいるときならオオカミの皮は剥いで魔核も持って帰るけど、これからミル―アスって都市に行くんだから正直邪魔だよな。


「・・・・・・今回は大丈夫です」


「そうか。まぁ、お前がそう言うならこいつらの死体は森の中へ放り込んでおこう」


モンスターがゴブリンとウルフ系のモンスターの死体の肉目当てで馬車や人が通る道に出てきたら大変だが全ての死体を森の中へ投げ込む。


母さん、母さんはそんな事しなくても・・・・・・いやいや、いくらゴブリンが軽いからって飛ばし過ぎじゃないか?


「母様は結構力持ちなんですね」


「私もクローナやクレアと同じで接近戦が出来る魔法使いなのよ。多少の力は無いとね」


多少の力、ねぇ・・・・・・まぁ、核の違いがあるってのも一つの要因か。


「母さんは今こんなに優しい雰囲気だが、昔はメイスと杖を持ってモンスターを物理でボコボコにしてた時もあったんだぞ」


「魔力が無く、魔力回復薬も無い時はそれが一番有効な攻撃手段だったのよ。それに魔力を消費せずに済むし良い方法よ」


メイスと杖を持ってモンスターを物理でボコボコ・・・・・・中々にバイオレンスな光景だ。

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