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見境ない

「相変わらず見境ないわよねゴブリンって」


「そうですね。ただ特別強いという訳でもない、それでも相手が女だと解れば襲い掛かる。まぁ、上位種などになれば話は変わってくると思いますが」


ゴブリンの魔核を回収しながらまだ数回しか見た事が無いゴブリンの上位種を思い浮かべる。

正直上位種にだと力や速さは上がりますけど、戦い方は大して変わらないんですよね。


集団戦だと面倒かもしれませんが、一対一なら特に怖い相手では無い。


「何度やっても体から魔石を回収するのは慣れないね」


「そう言いながらも回収のやり方はかなり慣れたものに見えますが」


「そりゃあ、クレア様がある程度戦えるようになってから森の中に入ってモンスターと戦うようになったからね。嫌でも慣れるよ。メリルもそんな感じでしょ」


「まぁ・・・・・・確かにそうですね。初めてモンスターを倒した時の体が発せられる死臭で昼食を戻してしまいましたからね」


あの時はラガス坊ちゃまに迷惑をかけてしまいましたね。ラガス坊ちゃまはああなる事を解っていたのか、寧ろ優しく背中をさすってくれましたが。

でも、これからラガス坊ちゃまに付いて行く上では避けては通れない道とも言えますから、早い内に慣れておいて損は無かったですね。


モンスターを殺す一つ先の領域にはもう少し覚悟がいるとは思いますが、そこも戦いの最中に足手まといになるような真似だけは避けないといけません。


「あたしもクレア様が学校を卒業すればハンターになるわけだけど・・・・・・やっぱり心配な事には変わりないね」


「確かに女の子二人だけでハンターとして生活するのは危険だと思います。旦那様と奥様もその辺りは心配していたようですし・・・・・・ハンターとして活動を始めた初期の段階で同じ新人同士でパーティーを組んだ方が良さそうですね」


「一番はそれがオーソドックスよね。でも少し前にラガス様に相談したらあまり良くない判断かもしれないって言われたのよ」


あまり良くない判断ですか。ミーシャさんの言う通り新人同士でパーティーを組むのが一番オーソドックスな解決方法だと思うのですが、ラガス坊ちゃまはどういった理由で良くない判断としたのでしょうか?


「新人同士だと何か不都合が・・・・・・・・・・・・あぁ、なるほどそう言う事ですか」


「どこが良くないのか分かったかい?」


「はい。クレア様が学校を卒業してハンターになれば確かに扱いは新人と同じです。ただ、クレア様とミーシャさんの実力はその頃には一般的な新人と比べてかけ離れたものになっている筈です。同じハンターとして新人の筈なのに実力では到底及ばない。そうなれば妬みや嫉妬等の感情を向けられるのは必然です」


「・・・・・・なるほどねぇ~~~。それなら一、二年先の先輩やベテランのハンターからも似たような感情を向けられるのは同様に必然って訳だ。確かにそうなるとハンター生活に支障が出そうね」


クレア様が学校を卒業するまで後五年、それだけの期間があれば実戦経験は及ばないかもしれませんが、実力だけに関してはベテランのハンターに匹敵する筈・・・・・・それはミーシャさんにも言える事ですね。


「そういう事になるからあまり良くない判断なのね、納得がいったわ。ならラガス様が言った通りモンスターをテイムするのが一番良い案かもしれないね」


「モンスターをテイムですか・・・・・・確かに良い案ですね。モンスター、従魔がいるだけで色々た出来る事も増えて状況も変わりそうですね。ただ、どうやってモンスターをテイムすれば良いのでしょうか?」


「そこら辺はラガス様も今一つ解っていないみたい、で・・・・・・メリル、獲物が来たよ」


「みたいですね」


コボルトが三体ですか・・・・・・これは気を抜かない方が良さそうですね。

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