表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/132

さて、先ずは目標を決めたいな

白い空間から目が覚めた少年の目の前には二人の人がいた。



・・・・・・体が思うように動かない。なるほど・・・・・・俺は本当に生まれ変わったんだな。



体が殆ど動かない。抱えられている様な感覚。自分目の前には若いイケメンの男と十分に美女と言える女性。

その二人が今回の自分の両親なのだと理解できた。


二人の目にはうっすらと涙が浮かんでいる。少年は前世と同様に良い両親に恵まれたと思った。


両親二言三言話し終えると少年の体を何かに見せるように傾ける。

そこには三人の少年と二人の少女がいた。



・・・・・・嘘だろう。一、二、三、四、五・・・・・・五人の少年少女。両親と髪色が似ているところから察すると俺の兄姉。

兄姉がいる事に不満はない。ただ・・・・・・なんで五人、じゃなくて六人も生んでるのに二人はこんなにも若いんだ??


少年は自分の兄姉の多さと両親の若さが全く釣り合っていない事に驚きを隠せないでいた。

が、まだ生まれたばかりという事で少年の表情はそう変化する事は無い。



一番上の兄はおそらく七歳から八歳ぐらいか・・・・・・・・・・・・中々理解出来ない事実だけど、暖かそうな家族ではありそうだから文句は無いな。



少年はあまり不自由なく生きる事が出来そうな環境に満足しながら襲ってきた眠気に身を委ねた。



少年がこの世界に転生してから三か月。少年は多くの事を知った。

まずは自分の名前、ラガス。正確にはラガス・リゼート。名字がある事はこの世界では貴族であることを指す。

父親の爵位は男爵。少年はその位が高いの低いのかあまり分からなかった。


しかし両親と馬車に乗って父親が治める領地を見て、自分が一般人と比べて裕福な暮らしをしていると分かった。


そしてこの世界にはドラ〇エの世界と似た部分があり、前世では実物は見た事が無い武器。空想上の者でしかない魔法。そして訓練次第で習得する事が出来る技能・・・・・・アビリティ。


中々に心が躍るワードが多く、ラガスは表情にこそ出していないが早く魔法やアビリティが使えないかとワクワクしていた。


だが、そういった生物の命を奪える物や技能があると言う事はそれを使う対象がいる。

この世界では前世と比べて現在でも国と国が戦争を起こす事はそこまで珍しい事ではない。


けれども一番武器や魔法を向ける相手はモンスターという魔獣とも言える存在。

人と体格が異なる種類も多く、モンスターも人間と同様に武器や魔法、アビリティを使う。

基本的にモンスターが人を見つけて勝てると思ったら襲って来る。


中には女性を苗床に連れて帰り、孕ませて子供を産ませるモンスターもいる。


そしてそんなモンスターを討伐するハンターという職業も存在しており、内容を総合的に考えると何でも屋と言えるが、大半はモンスターの討伐クエストが多い。


迷宮と言われる宝と死が待っている場所もある。その迷宮を攻略するのもハンターの活動の一つと言える。

ラガスは男爵家の子とはいえ四男。


正直家を継ぐ可能性はほぼ無い。なので成人してから家に留まる必要は無いので学校を卒業したらすぐにハンターになろうと考えている。


この世界の情報を大体知ったラガスは暇を見つけては父か母、もしくはメイドにジェスチャーでモンスターの図鑑を読んでと何とか伝えて読み聞かせて貰っている。

そんな自分にとって都合が良い物は無いと思っていたが、父親・・・・・・リットが自身の父に頼み、承諾を得てハンターとして活動していた時期があり、ハンターや迷宮に関して書かれてある本が数は少ないが何冊かあった。


モンスターの絵を見て、内容を聞かせて貰っている時・・・・・・ラガスは自分の中に何かを感じた。数は三つ。

自分の中に何かを感じた回数は三回だけではない。本に書かれているモンスターの種族によって感じる時と感じない時がある。


この感覚が何なのか。それはもう少し年月が経った時にラガスは理解する。

ブクマ、評価、感想よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ