表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
132/132

派手に散る・・・・・・・では無く吹っ飛ぶ

「そのでっかいお腹、斬り裂く」


スピードのギアを一段上げてオークの意識をすり抜けて腹へ一閃。

オークの腹は浅いが確かに斬れて血が流れている。


どこで手に入れたのか知らないが、オークも木の棍棒で対応しようとしているが今のところ一歩足りないな。

それだけセルシアの脚が速くオークの動きが遅いって事だな。


ただ、まだお互いに身体強化のスキルを使っていない。

セルシアは調べていないがオークは狼竜眼で調べた結果、身体強化のアビリティを習得していた。

レベルは三。体術も同じくレベル三まで達しているからもしかしたら闘気を扱える可能性はあるな


キリアさんは接近戦を試みながらも本命は短剣での投擲なのか、完全に踏み込む事は無い。

バーズは真正面からオークを相手にするつもりみたいだが・・・・・・・身体強化のアビリティを使ってギリ、オークの素の身体能力と張り合えるって感じか。


振り回された棍棒を弾いて逸らしているが、完全に流しきれていない。

だがバーズが真正面から戦っている事でオークに隙が生まれる。

そこを突いてセルシアとキリアさんが攻め続けているが、少し分が悪いと感じたのかオークは身体強化のアビリティを使い始めた。


それによって攻撃があまり通らなくなる。

そっちが使うならこっちもと言わんばかりにセルシアとキリアさんも身体強化を使うが、オークの方がレベルが高いのか、それとも身体強化の効力がやや防御力に寄っているのか。

多分それらが理由で傷はつける事が出来ても大した痛手になっていない。


つか、そろそろバーズの腕がヤバい気がする。

まだ技量が足りず、オークの力が上がった事で攻撃を半分は流せていない。

もうちょい体格ががっつりした感じならもう少し耐えられるかもしれないが、そろそろ限界かもしれないな。


あっ、思いっきり吹っ飛ばされた。

レアースさんがキャッチしたから大丈夫・・・・・・・って訳では無いよな。


直ぐにポーションを飲まされているから大丈夫か。

でも直ぐに戦線復帰ってのは難しいかもな。


骨にひびが入ったのか骨折したのかは知らないけど、それらが治っただけで体力が回復した訳では無い。

無理にもう一度戦おうとしているが、流石に無理だろ。


「シュラ、タンクとして参戦しろ。役割はタンクだからな。うっかり殺してしまうなよ」


「了解っす」


横からバーズがギャーギャー吠えるが無視。

あんだけ派手に吹っ飛ばされたのにもかかわらず、負った傷が直ぐに治す程のポーションを使うのは勿体無いだろ。

レアースさんも流石にちょっと怒ったのか、バーズの頭に拳骨をいれた。

普通に痛そうだ。


というか、普通に踏ん張れていたバーズが呆気なく吹っ飛ばされるって事はもしかして怪力のアビリティを使用したのか。

それなら納得の威力だ。


棍棒がそれて地面にぶつかれば小さなクレーターが出来ている、

シュラはあれをガードしてもさほどダメージは無さそうだが、セルシアとキリアさんの二人が喰らった大ダメージだろう。


シュラがバーズの代わりとなってオークの注意を引き付けてセルシアとキリアさんの盾になる。

本当なら攻撃を躱せるほどシュラの反射速度は速いと思うんだが・・・・・・・もしかしてワザと攻撃を受け流そうとしているのか。

そういえば最近そういった事が出来る様になりたいと言っていたな。


まだ完全に受け流せている訳では無いが、それでもバーズより上手いな。

日頃行っている訓練の差なのか。それともバーズもそういった訓練を受けているが向かって来る得物の大きさが違い過ぎるのか・・・・・・・何となくだが前者な気がする。


いつの間にか一段階ギアを上げ続けているセルシアをオークはあんまり追えていない様だな。

オークがシュラからセルシアにターゲットを変えようとすればそのタイミングでキリアさんが短剣での投擲・・・・・・・は既に尽きたみたいでそこら辺に落ちている石に魔力を纏わせて投擲している。


身体強化のアビリティを使っているオークの体に当たってもそこまでダメージがある投擲では無さそうだが、狙い所が顔となれば話は別だ。


そして長剣に雷を纏わせて勝負に出たセルシアは数瞬だけもう一段階ギアを上げ、オークの腹を大きく斬り裂いた。

ブクマ、評価、感想よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ