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今後に必要だな

「いやーーーー、俺も手紙が来た時は流石に驚いたぞ。そんなに仲が良くなるほど話した事があるのか?」


「いえ、一回だけの筈なんだけど・・・・・・手紙が来た理由はいまいち俺には解りません」


本日の夕食を食べ終え、俺は父さんとセルシア・ロウレットから送られてきた手紙について話している。

せっかく貰った手紙を悪くは言いたくない。それに悪意がある手紙って訳でもないしな。


「とりあえず言っておくが、セルシア嬢の訪問を断るのは不可能に近いぞ」


えっ、そこまで無理な内容なの?

確かに俺の家の位とセルシア・ロウレットの家の位を考えれば断れない立場なのかもしれないけど。


「完全に無理と言う訳では無いが、断れば後々の俺の立場・・・・・・というより俺はそろそろ引退だろうからカロウスが苦労する可能性がある」


か、カロウス兄さんが・・・・・・それは嫌だ。俺のせいでカロウス兄さんに負担が掛かるのは避けたい。


「あと、ラガスもカロウス達と同じ学校に進むのだろう。それを考えるとなぁーーーー・・・・・・お前ならなんだかんだ言って全て弾き飛ばしそうだが、面倒事が降りかかってくるのは確かになるだろう」


セルシア・ロウレット様の訪問を断るとは何様のつもりだ!!! 的な感じで突っかかってくるって事か。

十分にあり得そうな光景だ。


ただし逆に訪問を受け入れた場合であっても妬み、嫉妬的な感情で面倒な輩が絡んできそうなのも事実な気がする。


「別にセルシア・ロウレットが訪問してくる事自体に不満とかはありません。ただ・・・・・・正直面倒には感じます」


「それを不満と言うのだろう」


確かにそれもそうだな。

だがその気持ちが溢れても仕方ないと俺は思う。


セルシア・ロウレットがこの家に来るって事は、あの傍にいた貴族思考な護衛までやって来るんだろう。

その部分を考えると・・・・・・是非まともな執事かメイドにチェンジしておいて欲しい。


「まぁ、お前の気持ちは解らんでもない。公爵家の令嬢をもてなすんだからな。後でセルシア嬢が侯爵家に帰った時に不満を漏らさないようなもてなししないとな」


そこは父さんの胃が痛くなる内容か。

・・・・・・これから胃が痛くなる場面があるだろうし、錬金術で胃薬でも造れるようになるものありだな。


「別にそこまで対応に文句を言いそうな性格をしていないと思いますよ」


話したのはほんの少しだけど、そこまで周囲の環境に文句を言うようには思えなかった。

多少の環境は整っていなきゃダメだろうけど。


「そうかそうか。なら、セルシア嬢が滞在中の目的は・・・・・・お前だろうな」


「ですね。だから父さんがそこまで心配する必要は無いと思いますよ。単に・・・・・・俺の心労が増加するだけだと思うんで」


綺麗な顔して結構脳筋な性格してそうだからな。

俺が普段どんなトレーニングをしているのか、そこら辺に興味があるのか?

大体父さんが治める街に観光目的となる場所とかは無いからな。


「そうかもしれないな。もしかしたらセルシア嬢に手合わせしてくれと言われるかもしれないな」


「それが一番嫌な展開ですね」


普通に勝つ事は出来る。それは問題無い。

いや、逆に問題あるのか?


俺の実力がある程度あるとバレるとセルシア・ロウレットの口から普通にポロっと漏れる可能性はある。

それが嫌だからと言って手加減をすればおそらくセルシア・ロウレットなら手加減したとばれる可能性もある。


ポーカーフェイスは出来るかもしれないが、そういった実力を隠せるような表情とか演技は出来ない。

それは確信を持って言える。


とりあえず問題はその面倒な護衛は着いて来るのかどうかだな。

それによって面倒事が増えるのか否かが分る。

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