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兄からの朗報

どうやって人殺しの経験を得るか。どうやって盗賊の居場所を周囲の人間に悟らせずに入手するか。

おそらく成功するであろう方法を思い付き、その日は特に強いモンスターと遭遇したり、珍しい薬草を発見するなどのイベントもなく家に帰る。


そして家に帰って来ると使用人の一人から一つ朗報を知らせてくれた。

一番上の兄であるカロウス兄さんに婚約者が出来たらしい。


学生時代は偶に家に帰って来るときは良く摸擬戦の相手をして貰っていた。

得物は父さんと同じで長剣を扱う。最近は短剣実戦で扱えるように訓練していると少し前に来た手紙に書いてあったな。


カロウス兄さんは父さんと同じで中々のイケメンだ。

だがイケメンの種類は違く、父さんの様なワイルド系ではなく優男系のイケメンだ。

あれは容姿に関しては少し母さんの血が勝ってるかな?


そんなイケメンで文武両道なカロウス兄さんは現在軍に所属している。

そこに既に学校を卒業してから四年程所属しており、一年ほど前に異例の昇格で隊長格に昇級出来たらし。

けどそれをカロウス兄さんは蹴ったというから普通に驚いてしまった。


理由を聞けば何と言うか・・・・・・やっぱりハンターの血を引き継いでいるんだなぁーーと感じた。

だが昇格を決めた以上一卒兵より上の階級に上げる必要があるらしく、結局カロウス兄さんは遊撃隊に移籍する事になった。


それは昇格した訳では無いのではと思ったが、遊撃隊に所属する軍人たちは強さが一卒兵達と比べる事が出来ない程強い。

しかし人を纏めるような考えを持っていない軍人が集められるらしく、皆並みならぬ強さを持っていると手紙に書いてあった。


そして軍に所属している年配の貴族がカロウス兄さんの強さを噂で聞き、実際に目にして自分の娘を嫁がせても良いのではと思い縁談が行われた。

カロウス兄さんはそういう話は基本的に断るつもりだったらしいが、遊撃隊の上司に当たる人の知人と言う事もあって断れなかった。


縁談を行った結果、相手に女性は礼儀正しいが少々強気なお嬢様な方だったようだ。

なんでも本人は嫁には行かず軍に入りたかったとか。だがそれは父親である軍人が頑なに認めなかったらしい。


そりゃあーーー、娘が自分より早く死ぬかもしれない職業に普通は就かせたくないだろうな。

んで、話は結構良い感じに進んだらしいが最後の最後で何故がその女性と一対一でで戦う事になったらしい。

自分より弱い男とは結婚したくない的な考えなのか?

その女性のお父さんが頭を抱える姿が目に浮かぶなぁ・・・・・・。


結果はカロウス兄さんの勝利で終わった。

まぁ・・・・・・あのカロウス兄さんだしな。

いくらそういう家系の女性であっても勝つのは難しい筈だ。


今度その女性を一度家に連れてくると最後に書かれてあった。


というか・・・・・・その女性の父親が伯爵家の当主だって事にかなり驚いた。

長女では無く三女らしいがそれでも次期当主とはいえ二つも位が下の男爵家の男に娘を嫁がせても良いと思えるものなのか?


いや、きっと人を見る目がありそこまで爵位を気にしない人なんだろう。

何はともあれ俺に義姉さんが出来るという訳だ。


・・・・・・それはそれで少しドキドキするな。

主に義姉さんと言う言葉に。


けど二人が将来結婚するなら結婚祝いの品を用意しておいた方が良いよな。

でも親方に鉱石やモンスターの素材に魔石を売ってるとは言ってもそこまで金を持っている訳では無いしなぁ・・・・・・そういえば俺は一応錬金術師でもあるんだよな。


なら錬金術らしいプレゼントを渡すか。

そうとなればどんな素材が必要なのかソウランさんに訊かないとな。

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