5話
遅れてすみません
「にーじか!起きなさい!」
菜々に布団を取られた。
だからしぶしぶ起きた。
「もう昼なの?...まだ眠い...」
そう言うと菜々が
「もう6時よ!いつまで寝てるの?」
そう怒った。
「だって4時に寝たんだよ?2時間しか寝てない...」
虹花は呟く。
そう、昨日は会談(?)があり、明け方にようやく寝たのだ。
「時は金なり!さっさと起きて練習!」
菜々に言われると言い返せない。
虹花は何なのこの鬼畜と思いながら支度をして、いつもの開かずの間へ向かう。
いつも通り菜々が雨を降らせる。
いつも通り虹花が虹を架ける。
いつもやってる勘からして最高記録10分に到達しそうだ。
たまたまマレディカル方面だったので赤が強い虹だ。
いつも通り身体強化の聖法に空気抵抗増加のマントを着けて虹に飛び込む。
風が気持ちいい。
しばらくして降りてきた。
その手の中にあったのは現世で言うところのルビーだった。
菜々は一瞬笑った。
だが虹花が考え込んでいる様子なので菜々が聞いた。
「どうしたの?」
虹花は答えた
「いやぁーこれからどうやってこのルビーを割るかって考えてて。」
するとナディアがやって来た。
「召喚に使った石、金剛石なら可能かと」
虹花はナディアに聞いた。
「まだ金剛石はある?」
虹花は聞いた。
ナディアは首を横に振ってこういった。
「歴代の聖女様は何処からか持ってきていて...それに金剛石は色々と謎に包まれていて全くと言って良いほど無知なのです。」
虹花は何かを閃いた。
「ねえねえ、ダイヤを作るのはいいかも知れないけど、どう?」
菜々はすごくいいと言わんばかりに頷いた。
早速作業に取りかかった。