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虹の雨の物語  作者: なないろレイン
本編(前編)
4/72

3話

いつもより長くなりました

虹花が呆気にとらているうちに菜々が言葉を発した。


「これ、私達の母国語です。内容は...間違いないですか?」


菜々は石碑の内容をそっくりそのまま話した。


すると女は驚いたように答えた。

「え、ええその通りでございます。」


虹花は予言になかったのかよ。と思った。


「予言は万能とまではいかないのです。彩の雨(いろどりのあめ)と呼ばれた、貴女方のご先祖にあたると思われる方が姿を眩ませてから予言は無いのですべては判らないのです。」

女は言った。


虹花は考えた。


単純だが雨野家の人は雨女だ。

雨が上がるのを見れば空に虹がかかった。

菜々は私といなければ虹がかかったのを見たことがないと言っていた。


虹花は確証はないが説明した。

「菜々、雨を意図して降らせてみて。」


虹花がいうと菜々が雨よふれーと念を送った

10滴程度降ってきた。


続いて虹花が虹よ架かれと念を送った。

すると5秒ほど淡い虹が架かった。


すると女は感嘆の声を上げた。

「流石ナナ様、ニジカ様。やはりお二人は本物の聖女様だったのですね。」


すると二人で

「「私達は聖女なんかじゃない!そもそも貴女誰?」」

と声を揃えて言った。


すると女はずっと着けていたフードを外し、こういった

「申し遅れました。私はマレディカル王国女王、ナディア・Q・マレディカルでございます。」


一瞬その場が静まり返った。


すると二人が声を揃えて叫んだ。

「「じょ、女王陛下でございますかぁ!」」


すると隣に男が現れた。


「この御方は文武両道、国一番の聖法使いである御方で、通り名に『マレディカルの女帝』と付くほどの御方であります!」


すると女王は男に

「こら!臣下面しない!」

そう叱った。


「わかったッス、また来るんで宜しくッス」

と男が言って帰った。


ため息をついた女王は

「今のは事実ですが出来れば忘れて頂きたいです。」

と言った。


虹花は警戒しながら言った。

「私達を利用する気?」


女王は答えた。

「そんな事はあり得ません。ナディア・Q・マレディカルの名において誓いましょう。」


虹花は言った。

「じゃあ一つ、聖法の使い方を教えて。」


女王は

「聖女様にその様なことをお教え出来るなんて末代まで誇ることができますわ。」

と言い、

「才能があれば、イメージすれば使えます。聖女様方は...言うまでもなく有りますね。」


菜々はマイクらしきものに声をかけて拡声器にした。

「お腹すいた、おやつちょーだい」


虹花はため息をつきながら菜々と同じようにして言った。

常世(とこよ)の地図を持ってきて」


外にいる臣下達がそれぞれ持ってきて女王に手渡した。

「わー!これおいしー!」

菜々は満足そうだ。


虹花は地図を見る

この世界に北と南は存在しないらしい。


その代わり7方位というものが存在する。


赤を北として東に

赤方・橙方・黄方・緑方・青方・藍方・紫方そして赤方に戻るようだ。


それぞれの色の方位にはそれぞれの色の国があるらしい。

赤=マレディカル

橙=オレッカル

黄=マイロニカル

緑=グリーカル

青=ブルーマリン

藍=ナイトブルー

紫=バイオニカル


そしてここはそれぞれの国より小さい聖域と呼ばれる場所の聖城である。


この世界はそれぞれの王は仲良く、平和な世界。


貧富の差は少なく、誰とでも助け合い、仲の良い世界。


小競り合いは発生しても、自然と解決する世界。


海には少ない魔の結界が張ってある。


外部の世界から身を守るための結界だ。


魔は自然発生し、空気中の聖に浄化される。


それを繰り返す世界。


多大な魔が迫っていて浄化できない。


だから守る。


それが虹の雨の役割だった。

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