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第1

 所謂なろう作家のみならず、小説を書かれる方の多くが、自作の小説の登場人物の名前について、色々と考えられるかとは思います。

 そうは言っても、大抵とまでは言いませんが、多くの小説を書かれる方は、自作の小説の登場人物の名前についてはそんなに悩まれないと思います。


 ですが、私は少数派で、自作の小説の登場人物の名前についてはかなり悩む方です。

 更に書くなら、自作の小説を書けば書くほど、悩みが深まっている気さえします。

 理由は幾つかあります。


 まず第一の理由が、自作の小説を書いて、登場人物の名前を決める際に、時代背景等まで考えて決めようと構えて決めようとすることです。

(江戸時代の町民で、大翔とか、朝陽とかいう名前があっても全くおかしくないよ、だって、小説なんだから、全く気にする必要は無い、気にする方がおかしいとまで言われたことがありますが。

 私の感覚がおかしいのか、どうにも違和感があります。)


 そんな理由から、現代と違う時代について名前を決めようとすると、特に日本については色々と悩みが深まることになります。

 何だかんだ言っても、欧米だとそんなに時代によって名前は変わりませんので。

(英仏独等々欧米諸国では人名録に出てくる名前は、21世紀になっても20世紀以前とそんなには変わっていないとのことです)


 そして、第二の理由(こちらの理由が第一よりも遥かに大きい)が、付けた名前の影響で、書いている小説の登場人物の性格等が変わってしまうことがあることです。


 そんな理由から、私の最大の小説と言える「サムライー日本海兵隊史」本編の登場人物で、名前があって当然なのに、未だに作中では無名の方々がいる事態になっています。


 例えば、主人公と言える土方勇志の妻や土方歳一の妻は未だに無名のままです。

 他にも、複数回にわたって登場している「四姉弟」の長姉、村山幸恵の養父や夫も無名です。

 それ以外にも、名前があってしかるべきなのに無名の方がおられます。


(細かく言うと、「四姉弟」の実父、ある外伝で「ユーグ・ダヴー」として出てきた方、「彼」も、本編では無名のままなのですが。

 これは純粋にその方が書き易いから、と私が最初から「彼」を無名のままにしようと、「僕の人生の一番長い一日」を描き出した時に決めたからでして。

 その後にあらためて名前を私が付けようとしたら、色々と感想欄が荒れてしまいそうなので私が日和ってしまったという事情があり、ちょっと異なる事情からになります。)


 そんなことは無いだろう、と言われそうですが。

 例えば、「少女漫画のヒロインの姉に転生しました」の主人公メアリは、その例の一人です。


 活動報告等で以前にも懺悔めいたことを書きましたが。

 あの小説は、最初の予定では、姉妹は和解して、メアリは妹のアンに夫チャールズを託して息が絶え、アンとチャールズが結婚して全てが丸く収まるハッピーエンドになる筈でした。

 ところが。


 描き出したら、感想欄ではアンが叩かれる事態になったこともあり、最初の予定を変えようか、と私自身が迷うようになりました。

 そして、メアリって、そう言えばブラッディ・メアリとか血生臭いイメージがあるな、と私が考えたのが間違いの始まりでした。


 最終的に平和な恋愛小説になる筈が、混ぜるな危険の保元の乱と承久の乱を混ぜた内乱が小説で起こってしまい、本来のメインヒロインが焼死し、主人公は実の従兄である元皇帝を自殺に追い込むという血に塗れたヒロインになってしまうという事態に。


 何でこうなった?

 と自分が自問自答しました。

 某巨大掲示板では、題名詐欺小説だ、とちょっと叩かれる事態にまでなりました。


 名前は注意しないと、と心から思いました。

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