7/7
代償
特に何も無く、私は帰宅し、風呂場へと向かった。
私はそこの脱衣所で服を脱ぎ捨て、シャワーを浴びる。
今思えば、私はこの人生に変化を求め過ぎた。
その報いが来てしまった。
だが、今更後悔しても、もう遅いんじゃないか。
・・・いや、考えても仕方ない。
私は首を横に振り、風呂場についている鏡を見た。
鏡にうつる、無表情の私。
こんな私は、もう、見たくない。
私は、拳を握り締めて、鏡を思い切り殴った。
鏡は激しく音を立てて割れ、その破片が手に刺さり、血が出る。
血はすぐにシャワーで流れていくが、またどんどんと血は出てくる。
痛いといえば痛かったが、なぜか少し心地良かった。