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展開
電車の窓から、流れていく風景を見る。
特に意味といったものは無い。
毎日学校へ行くまでにすることだ。
見慣れたこの風景。
変わって欲しくはない。
今日の学校も、酷く退屈だった。
ずっと机に突っ伏していた。
友達が必要な訳でもない。
恋をしたい訳でもない。
ただ、私の暇を潰してくれる人が必要だった。
暇を潰すモノが、欲しかった。
インターネットを見ていたら、面白いものを見つけた。
毎日、鏡に映った私に向かって、誰なのか問うことや、話しかけたりすると、
段々と私自身に変化が訪れてくるらしい。
早速試してみよう。
あなたはだあれ?
・・・また、明日会いましょう。