命の危機!!?
学園祭が無事に終わり、恋が助かった数日後のこと―――…
あの拓海と絡んでるんだからファンクラブから何か来るとは思ったけど…ここまでダイレクトとは…。
恋の机には紙に「死」「呪」「拓海様に近づくな!!」だの書いてあった。しかもそのあとにむかつくことに、
拓海様に近づくとぉ~☆痛いめに会うよぉ~?それでいいならぁ~♪木端微塵に吹き飛ばされちゃって☆
だ。
「なんだこの紙…。」
恋すぐに拓海たちが来る前にびりびりに破り捨てておいたが、被害はどんどんひどくなっていった。
まずは上履きに落書き。やりそうだね、うん。教科書とかにも「呪」とかなんとか。おぉ、マジか。今度は机にカミソリが仕込んであった。カミソリ!!なぜカミソリ!!魔法使えるのにカミソリなのね!!などとのんきに思っていると上から水が降ってきた。
「えっ…?!」
「生意気なのよ!!」
ガンッ――――堅そうな音が響いた。だが恋には水が入っていたバケツはあたっていない。なぜなら―――
「なぁ、お前ら…自分勝手だとは思わないのか…?」
「…緑神…俊介……。」
緑神俊介。恋はまだ喋ったことはないが拓海に負けないぐらいかっこいい。
「こいつは何もしてないだろう…?」
緑神は恋を抱き寄せると頭を撫でた。
「そいつが…っ、そいつが拓海様から離れないから身の程を教えてあげようと…っ」
「それが自分勝手だって言ってんの。ファンクラブならわからない?こいつには拓海から近づいてるんだ。こいつは何もしてないだろう?」
「それはっ………きっと拓海様の弱みとかを握って脅してるんだわ!」
人差し指でピッシーッ!!!と指された恋。そこで恋はついにキレた。
ここの学校…魔法使っていいんだよね?
恋は銀色の髪の毛を後ろにやると
「ルヴェールヴォール(せいれいのへいき)。」
といった。精霊の兵器。それはなかなか人が使えるものではない。その証拠に恋以外の人全員が驚いて目を見開いている。ルヴェールヴォールは白魔術、黒魔術。二つが合わさった魔法。精霊の兵器という名前の通り、上から水の精霊が降ってきた。といっても偽物だが。その精霊たちは手に人の頭ぐらいの水の塊をもっている。
パチンッ――――
恋が指を鳴らすと
『セーノッ』
という可愛い声が聞こえてきた。そのまま水の塊はファンクラブにぶつかり、ファンクラブの人たちは逃げて行った。
「お前…何者…?」
――――あ…この人の存在忘れてた…――――
緑神俊介の存在を忘れていた恋。




