学園祭3
学園祭当日。
青いワンピースに白いエプロン。きれいな金色の髪はサラサラとしている。青い目はきれいだ。表情は嫌そうなだ。その前の人間は白いふさふさの兎耳をつけていて、おしゃれな服をきている。白い髪、赤い目。表情は楽しそう。
「いやだあぁ…なんでこんなことにぃぃぃぃ…」
「恋ちゃん可愛い~♪」
「あぁああぁあぁぁ……主役なんてヤダぁ…………」
ブーー…と響くカーテンコール、ぱちぱちぱち…と止まない喝采。
主人公が白兎を追いかけて、チェシャ猫がにやにや笑い、双子は帽子屋の元へ連れって、三月ウサギと、赤の女王の場所へ行き、ハートのジャックと戦って、赤の女王に勝った。そこでアリスの夢は覚め、ハッピーエンドで終わった。
「疲れた……。」
「楽しかったねー!」
「面白かったですね。」
「「またやりたいね!」」
「つまんねぇ。」
「普通だったな。」
「な、なかなかでしたわ!」
「面白かったね~」
「ねえ、玲菜ちゃんと樹里ちゃんは?」
「「「「「「「「あ。」」」」」」」」
玲菜と樹里がいない。どこに行ったのだろう。みんなは手分けして二人を探した。
校庭とか教室、音楽室、理科室、体育館。二人はどこにもいなかった。そういえばあの遊園地のあとから二人を見ていない―――
「まさか…誘拐?……なわけないか。」
教室に戻ると樹里と玲菜の机の中に手紙が入っていた。
―――――――しばらく旅行に出かけてきまぁ~~~~す!お土産買ってくるよ!場所はフランス!!楽しみだなぁ~…んじゃ、学園祭はみんなで頑張って♪私たちは旅行をエンジョイしてくるよ!――――――――
by玲菜&樹里
恋は倒れた。




