刺繍
掲載日:2012/08/09
詩
旅の終わり
少し休んでいくだけさ
そう言って眠った 僕の友達
旅の終わりに 君は何を見たんだい
どこまでも続く 青春に 仕返しができたのかい
君は忘れはしないだろう
生まれた夏の朝
はじめて歩き出した 孤独なアスファルト
焼けた背中に キスをしたあの子
僕が歩き出す代わりに 傷つけた あの地平線を
人生の眠りに 君は誘われたんだね
なんでもないこの日に 旅を終えるんだね
アトリエ
白い鍵盤と 踊る指先
つまづく音符と無邪気な笑顔
ここがあなたのアトリエ 楽譜のそばに
お守りにおいた 洋ナシのスケッチ
傷つけてしまえば 誰も欲しがらないよ
そういってあなたは守ろうとした
しがみついて 目を閉じた
何もなかったように 笑っているから
どうか神様 怖い夜のおばけが
あなたをさらって いきませんように




