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第1話 ファンタジーと言えば剣と鎧!

見切り発車とも言うらしい

あれから少しの間、問答を繰り返しましたが……俺の覚えてる事が結構あやふやなのがわかっただけでした


日本の港区という場所に住んでた事

そこで高校生をやっていた事

家族や友人の事は思い出せませんでした


ただ、何かとても……そう、とても大事な人達の事も忘れてる気がします

まぁ、家族忘れてる時点でもうアレですけどね!


でも何となく焦らないのは、きっと記憶をもっていた頃の俺が何かをやり遂げた後なんだろうなって漠然とした感じがします


なので、とりあえずは今が重要って事になりますね



「さて、色々と話しをしてあなたの事がわかりましたが……これからどうするつもりですか?」

アロイスさんが用意してくれたお昼ご飯を食べつつ、雑談と言う名の今後の方針会議が始まりました

ていうかこのスープ美味しい……


「どうするって言われましてもねぇ……どうしましょうか?」


「自分の事じゃない……」

セシーヌがちょっと呆れてますが、こっちとしてもなんとも言えないんですよ


「おし、それじゃあまずは大方針から決めて、そこから落とし込んでいこう」

二人はちょっとポカンとした感じになってますが構わず続けます


「まず大方針として、元の世界への帰還 これが現段階での最終達成目標


そして次に中方針としては、情報の収集 帰るにせよ何か行動を起こすにせよ、情報は重要だしね……もしかすると俺を知ってる人や類似経験を持ってる人がいるかもしれない


そして小目標として、まずはお二人に話しを聞くこと、この近くに街があればそこへ行って行動


こんな感じでどうでしょうかね? まぁ、別になんとなく急がなくてもいいって感じがするから少し位ゆっくりしててもいいんですけどね」

流石に年単位になると困りますけど


「ふーむ……君は面白い子ですね、普通記憶を無くして知らない場所にいたらもっと混乱するでしょうに」


「そう言われても……さっきも行った通り、きっと昔色々あったんですよ」

でもこの話はきっと独立してるから気にしなくてもいいと思うんだ!

あれ? 今誰に向かって発言したんだ……?


「では、まずは私から情報を提供しましょう」

そうしてアロイスさんは話初めてくれました


ここはアースランドと呼ばれる大陸、その北西の端に位置する森の中だそうです

ここから人里までは歩いて2日ほど、ただし森について知らない人が入れば数日以上かかり、そうたどり着けない場所らしいです

なので世間には迷いの森と呼ばれてるとか呼ばれてないとか


そしてこの大陸・・イメージで言えばオーストラリアのような形でしょうか?


そしてここからがファンタジーなんですが、現在大陸中央から西側が人やその他種族

そして東側は魔族と呼ばれる存在が住んでいるとか……


思わずファンタジー乙って言ってしまった俺は悪くないはずですセシーヌにぶたれましたけど


その他種族って書いたのでわかるかと思いますが、人以外にもいろいろと居るようです

エルフとかドワーフとかホビットとか妖精族とか


そして、現在の西側……ウェストサイドって読むらしいですが、どうでもいいです……には大きく3つの国と1つの集合体に分かれているそうです


ガルバン王国 レムリア国 グリム帝国 そしてグラス集合体

まぁ、それぞれ特色があるそうですが、それはいずれって事で


前者3つが人が統治、グラス集合体は様々な種族って感じらしいです

この他にはエルフが住む場所があるらしいですが、そこは言葉を濁していました


まぁ、この人なんか超賢者って風格ありますからね!

こういう人は大抵あれですよ……迷いの森に住む古き賢者がーって扱いです、まぁ言いませんけど、そしてちょっとくらい恩を売っておこうと決心しました



「……ちょっと、大丈夫? 頭付いてこれてる?」


「ああ、ちょっとファンタジーな展開になってて俺の頭がマッハでヤヴァイね」

記憶喪失ってさ、記憶が思い出せないだけで知識やら記憶は脳に保管されてるんです


だからあんまり新しいこと言われてもそんなにスラスラ頭に入ってこないってやつです、多分


「さて、ここまでお話しましたが……どうでしょうか?」


「んー、まぁ非常に有益な情報だったんでしょう、今の俺にとっては特に

んじゃあとりあえず一番近い国……ガンバレ王国だっけ? そこへ向かうのがいいかな」

コキコキと首を鳴らして準備体操!


「ガルバン王国よ、ていうか……ここから2日、慣れてなきゃ3日は掛かるわよ?

その軽装で行くつもり?

セシーヌがこっちをそう指摘しますが……うむ、自分の格好を見ると完全に高校の制服


流石にこれで度は無理か……?


「うーん、それでしたら……ここは一つ私のお願いを聞いてくれませんか?」

ひらめいた様にアロイスさんがこっちに提案を持ちかけてきました


「なんでしょうかね?」


「これからセシーヌが一人前の魔法使いとしての試験を受けるんですが……

それに同行して手伝いをして欲しいのです」

これはあれですね、旅の導入部分ですね、ゲームで言えばチュートリアル戦闘


「ちょっと先生!私は一人でも大丈夫です!」


「いえいえ、本来魔法使いの試験は戦士と二人で行うものです

ここではあなた一人しか居なかったから仕方ないと思っていましたが……どうやら適任が現れたようですからね」

こっちを見てにっこりと微笑んでますよ、この男絶対俺を見つけた時から考えてたよ


「ですけど……こいつが戦えるとは思えませんけど…?」

対してセシーヌはじとーっと見てくれました、あ なんかその目がクセになりそう?


「というか、こんな自分でも怪しいって思う男に自分の弟子に同行させるってそれってどうなんですかね?」

いや、決して何かするわけではありませんけどね


「大丈夫です、私は人を見る目には少し自身があるんですよ……それに、あなた相当戦い慣れていませんか?」


「・・・・んー、まぁなんかそんな感じがする!」

この世界に来てからなのか、元々なのかは分かりませんが体が軽いんですよね!


身体能力を一気に引き上げる事が出来る!って感じでしょうか


そして、その力の使い方も分かる……やべぇ、実は神様がファンタジー世界にトリップさせてくれたのかな!?


「ですが、流石にその格好ではアレですね……こちらへ来てください、セシーヌも」


「「はーい」」


アロイスさんは奥の部屋と移動しました


そこは薄暗い部屋ですが、色々と怪しいものやら物騒な物が置いてありましたよ……

つまりあれだ、武器庫だ


「おぉ~~~何これカッコイイ」

壁に立てかけてある大剣を持ってみます、この重量感……やっべテンション上がってきたわ!


「ちょっと、あんまりはしゃがないでよ……ていうか危ないから振り回さないで!」

怒られた(´・ω・`)


「では、アヤトさん……これを」

渡されたのは上半身用のプレートメイル、左側に肩当てが付いてるタイプです

鉄……では無いですね、見たことも触ったこともない金属……だと?


全体的に銀色を基本色とし、胸脇背中と青色の追加プレートが加えられてます


「あ、呼び捨てでいいです

つーか……結構軽いもんですね……いや、なんだ? 軽く感じるようにされてる?」

まさか……マジックアイテム!?

イッツァマジッコアイテモ!?


「はい、それはマジックアイテムと呼ばれる物です……とは言っても少し魔法に耐性があり、少し普通の鎧より軽いといっただけですがね」


おいおい、現代の軍隊のフル装備に喧嘩売るような発言は止してくれよ……

ちなみに以前自衛隊のフル装備を試した事が有りますが、あれは死ねます


さらに渡されたガントレットを装備して


「やっべ!超カッコイイいいいい!!!っやふううう!!!」

なんかもう一気に主人公になった気分!!

凄い、流石賢者凄い! 


とりあえずアロイスさんとハイタッチをしてみました


「セシーヌにはこれを……どうぞ」


「はい、有難うございます」

セシーヌはハーフプレートと先端に赤い宝玉の付いた杖を貰っていました


あぁ、なんかあれですね、魔法使いっていいよね……でも魔法使いならローブだろjk


「後はアヤトに武器を渡さないといけませんね……ここらへんに手に入れてからしまいっぱなしの……あったあった」

ごそごそと箱の中を探ってるアロイスさん、ていうかしまいっぱとか……


「先生、結構片付けが出来ない人だから……」


「あれ? でも部屋とか結構綺麗だったのは……ああ、いいや、もう読めたから

なんていうか、お疲れ様」


「ええ、ありがとう」

この娘はあれだ、苦労人の匂いがした


「さて、これをどうぞ……火の祝福がされているブレスドソードです」


渡されたのは刀身が赤く薄光ってる片手剣


「……フレイムタンですね、わかります」


「いえ、フランジュベルと言います」


「そっちか」「どっちよ」

内緒です


しかし、なんかもう中盤装備になってないかコレ……

こう、装備のグレードが上がる展開も大好きなんですが……


それになにかしっくり来ない……なんだ……そうだ!


「短剣だ! 何か短剣が欲しい!」

「いや、あんたそんだけ渡されてまだ強請るってどうなのよ!?」

すっごい正論な気がしますが……だってなんかしっくりこないんだもん……


「ふむ、アヤトの職業はファイターかと思ってましたが、意外とアサシンなのかもしれませんね」

やっべ、職業まであるの!? オジサン超テンション上がっちゃうよ!


「ちょっと、アサシンだったら私に近づかないでくれる……?」


「甘いな、アサシンじゃなく忍者と言ってくれ

そして汚い、流石忍者汚い と言ってくれ、さあ!」


「何が さあ! よ、一辺死になさいよ」

なんか、初対面からそんなに時間たってないのにもう死ねって言われちった……


「短剣に関しては適当な物がなかったので、こちらをどうぞ」

渡されたのは小型の杖……いや……


ぐっと引っ張ってみても何も変わらない……力の加減を変えてみると……


「なる程……仕込みナイフか……アリですね!」

もう一回アロイスさんとハイタッチをしてしまいました



一通りの装備を整えたので、元の部屋へと戻ってきました


「凄い、一瞬で中盤……もとい中堅冒険者みたいになったよ!」


「さっきからテンション上がりすぎ……遊びに行くんじゃないんだからね」

そういえばそうでしたね、確か一人前の魔法使いになる試験でしたっけ


「さて、これからあなた達にはこの森の奥にある祠からお札を取ってきてもらいます

装備を渡したので察しがつくでしょうが、襲われます、それはもう色々と襲ってきます」


「ねぇ、この人なんでこんなに笑顔なん?」

「ちょっと、あんた本当に失礼だからね」

耳打ちしたら足踏まれて返された……


「ですが……根拠はありませんが、あなた達二人なら大丈夫だと思います

では、頑張ってきてください」


まだ時間は……時計がないからなんとも言えませんが1時位?

そんなにすぐ戻ってこれる距離なんかな?


「ちなみにそこってどれ位の距離なんです?」


「試練の祠はここから2時間程歩いた所よ、往復と戦闘を考えて……そうね、夜には帰ってこれるんじゃない?」

そんなもんですか、まぁザクザクと終わらせますか!


レッツ異世界での初行動!



アヤト装備!

右手:フランジュベル

左手:仕込みナイフ

胴体:プレートメイル

腕:ガントレット

レベルなんて内緒です

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