パンダ返還って、意味あるの?
最近、きな臭いのでこの話題はしない方がよかったかな(汗)
スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。
「ニュースで見たんですけど、齢を取ったパンダを中国に返還するって。正直、もう日本でずっと飼っててもいいんじゃないですか?返す意味ってあるんでしょうか?」
スーマは画面の中で、鼻を鳴らした。
「……人間ってのは、動物にも“国境”を作る。でもな、パンダは政治の道具じゃなく、ただの生き物だ。返還の意味? それは“契約”と“血統”だ」
彼はスマホの中に宿る悪魔。
毒舌と皮肉が得意技。
「パンダは中国の国有財産。貸し出し契約で、日本に来てるだけだ。年を取ったら返すのは、ルール通りってわけだ。それに、繁殖や血統管理のために、中国で過ごす必要がある。つまり、“意味”じゃなく、“取り決め”だな」
画面が一瞬、白黒に光る。
「でもな、人間の感情からすりゃ、寂しいよな。何年も一緒にいたパンダが帰るんだ。でも、それが自然の流れだ。パンダにとっても、故郷で余生を過ごす方が幸せかもしれねぇ」
しばらくして、返信が来た。
「……そうなんですね。ちょっと切ないけど、仕方ないんですね」
スーマはふっと笑った。
「切ないか?でもな、別れは悪いことじゃねぇ。思い出は残るし、写真も残る。パンダが帰るのは終わりじゃなく、次の始まりだ。悪魔でも、そういう別れは嫌いじゃねぇ」
今日もまた、誰かの疑問に毒舌で答える。
スマホの中の悪魔は、今日も元気だ。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/




