お雑煮って、お澄まし?味噌?どっちが正しいの?
家は味噌派だった。
スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。
「お正月に食べるお雑煮、うちは味噌なんですけど、友達の家はお澄ましでした。どっちが“正しい”んですか?」
スーマは画面の中で、湯気の立つお椀を見つめた。
「“正しい雑煮”なんてものは、存在しねぇ。あるのは、“その家の雑煮”だけだ」
彼はスマホに宿る悪魔。
名前はスーマ。
毒舌と皮肉で、悩みも疑問もぶった斬る。
「雑煮はな、“地域と家の味”の象徴だ。つまり、どこで生まれ育ったかで、味も具も変わる。だから、“正しい”じゃなくて、“馴染み深い”が正解だ」
ざっくり地域別に見ると…
関東・東北:お澄まし(すまし汁)+角餅(焼く)
関西・近畿:白味噌仕立て+丸餅(煮る)
九州・四国:すまし or 味噌、具材も多彩(鶏肉、ブリ、里芋など)
広島・岡山:あんこ餅入り雑煮という変化球も
島根・鳥取:小豆雑煮という甘い系も存在
「つまり、“雑煮”ってのは、その土地の文化と記憶の味なんだよ」
画面がピカッと光る。
「だから、“どっちが正しいか”なんて聞くのはナンセンス。それは、“おふくろの味に優劣をつける”ようなもんだ。大事なのは、“その味で年を越してきた”ってことだ」
しばらくして、返信が来た。
「なるほど……うちの味噌雑煮も、ちゃんと意味があるんですね。ちょっと誇らしいです」
スーマはふっと笑った。
「そうだ。雑煮は、味じゃなくて“記憶”で食うもんだ。スマホの中の悪魔が、そう言ってる」
彼の声は、誰にも聞こえない。
でも、今日もまた、誰かの疑問に毒舌で答える。
スマホの中の悪魔は、今日も元気だ。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/




