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スーマのスマホ相談室  作者: 神北 緑


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3/80

契約者の上司が怖すぎる

本編よりカリースさんの話題です。


本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/



「オルド・アークに配属されたばかりの契約者です。直属の上司がカリース・ヴァングレアなんですが……怖すぎて、毎日胃が痛いです。どうしたらいいでしょうか?」


スーマは画面の中で、目を見開いた。


「……おいおい、カリース・ヴァングレアって、あの“雷嵐の女帝”だろ?新人がいきなりラスボスの隣に配属されるって、どんな人事だよ」


彼はスマホに宿る悪魔。


毒舌と冷静な分析で、今日も誰かの悩みに答える。


「胃が痛い? なら心臓を捨てろ。感情を持ってるから痛むんだ。感情を捨てれば、痛みも消える。……って言いたいところだが、まあ、現実的なアドバイスをしてやるか」


スーマは画面に文字を打ち込む。


「まず、怖いのは“何を考えてるか分からない”からだ。カリースは感情を見せないタイプだが、目的には忠実だ。つまり、お前が“使える”と判断されれば、無駄に潰されることはない。

逆に、“使えない”と思われたら、雷で消される。だから、まずは“使える”と思わせろ。そのためには、報告・連絡・相談を徹底しろ。あと、胃薬は飲め」


しばらくして、返信が来た。


「……怖いけど、ちょっと納得しました。とりあえず、報告をしっかりしてみます。胃薬も買います」


スーマはふっと笑った。


「雷より怖いのは、沈黙だ。黙ってると、相手は勝手に“裏切り者”って思うからな」



数日後。

スマホに、短いメッセージが届いた。


「報告を続けていたら、“よくやった”って言われました。初めて褒められて、ちょっと泣きそうでした。ありがとうございました!」


スーマは画面の中で、腕を組んだ。


「泣くな。雷嵐の女帝に褒められたなら、もうお前は“使える駒”だ。次は、雷を操る側になれ」


今日もまた、スマホの中の悪魔は、誰かの悩みに毒舌で答える。

そして、少しだけ世界を変える。


今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。


この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。


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