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スーマのスマホ相談室  作者: 神北 緑


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220/241

なんで日本のネットだけ“プロバイダ”がいる?

日本は回線に対して接続を選べるって事?


夜。

海外の解説動画を見ていて、ふと引っかかった疑問が届いた。

「海外だと“回線=そのままネット”みたいな感じなのに、日本だけ回線とは別に“プロバイダ”が必要ですよね。なんでですか?」


スーマは、画面の中でうなずいた。

「……いいところに気づいたな」

「結論から言うぞ」


画面が、ぴかっと光る。

「日本は、インターネット黎明期の分業構造を今も残してる」

「だから“プロバイダ”という存在がはっきり見える」


スーマは一度、足元から整理する。

「プロバイダ(ISP)はな」


“インターネットに繋げる役”


「回線は」


“家まで線を引く役”


「日本では」


回線:NTT・光回線会社

中継・接続:プロバイダ


「役割が完全に分かれている」


なぜ日本は分かれたのか


スーマは指を一本立てる。

① 電話網が異常に強かった

「日本はな、昔から固定電話が全国普及NTTが“線”を独占管理」

「この電話網を使ってネットを始めた」

「だから」


“線はNTT、

ネットは別会社”


「という設計になった」


② 大学・研究機関スタートだった

スーマは続ける。

「ネット黎明期の日本は」


大学

研究所

技術者コミュニティ


「ここが中心」

「そこに民間がぶら下がって」


接続専業の“プロバイダ”が爆誕


「OCN、BIGLOBE、So-netとか全部この流れだ」


③ 国が「独占はダメ」と分けた


スーマは少し声を落とす。

「もし日本が」


回線

接続

サービス


「全部NTTに持たせてたら」


完全独占国家インターネット


「それを避けるためにわざと“線と中身”を分けた」

「これは政策としては、わりと健全だ」


「海外はなぜプロバイダ感が無い?」


スーマは鼻で笑う。

「海外(特にアメリカ)は」


ケーブルTV会社

通信会社


「これが回線も接続もまとめて売ってる」

「だから」


契約は1社

ユーザーは

“プロバイダ”を意識しない


「消えてるように見えるだけで、中身は存在してる」


スーマは、はっきり言う。

「日本人はな“見える分業”が苦手だ」


回線会社

プロバイダ

オプション

メールアドレス


「全部別」

「今どきの感覚だと」

「“面倒くせぇ”ってなる」


「だが、設計自体は昔から一貫してる」


スーマは続ける。

「最近は」


回線+プロバイダ一体型

実質一本化プラン


「増えてる」

「日本もだいぶ海外型に近づいてる」

「ただ裏ではちゃんと分かれてる」

「見えにくくなっただけだ」


スーマは、短く切る。

「日本のネットにプロバイダがある理由は」


歴史的に分業で始まった

独占を避けるため

電話網ベースだった


「古い仕組みが、今も生きてるだけ」

「異常でもガラパゴスでもない」


“ちゃんと真面目に作った結果、ちょっと分かりにくい”



最後に、ぽつり。

「ネットの仕組みってな」


便利になるほど、中身は見えなくなる


「日本は**まだ“見えてる側”それだけだ」


スーマのスマホ相談室。


今日もどこかで、「なんか日本だけ変?」が「なるほど、そういう来歴か」に

静かに置き換わっている。


今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。


この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。

本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/


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