たぬきうどんって、結局なんなんだ?
地方によって解釈が違いますよね。
昼。
メニューを見て、一瞬フリーズするタイプの疑問が届いた。
「“たぬきうどん”って書いてありますけど、タヌキ入ってないですよね?じゃあ、何なんですか?」
スーマは、画面の中で即答した。
「……誰もが一度は思うやつだな」
「たぬきは“居ない”。正体は天かすだ」
画面が、ぴかっと光る。
「たぬきうどん=天ぷらの“衣のカス”が入ったうどん」
「タヌキ要素は名前だけ」
「なぜ“たぬき”なの?」
スーマは淡々と説明する。
「説はいくつかあるが、一番有力なのはこれだ」
昔、揚げ物の“残りカス”=安物
偽装・化かすイメージ
天ぷら“じゃない”のに、それっぽい
「つまり」
“天ぷらに化けたうどん”
「化かす → たぬき」
「かなり雑だが、語源はだいたいそんなもんだ」
スーマは鼻で笑う。
「さらに面倒なのが地域差」
関東
→ たぬき=天かす入りうどん
関西
→ 天かす入りは“はいから”
→ たぬきは別物扱いされがち
「全国共通じゃねぇ」
「これも混乱の原因だ」
スーマはついでに言う。
「きつねは」
油揚げ入り
「理由は」
揚げ=油
油揚げ好きそう
なんとなくイメージ
「完全に連想ゲームだ」
スーマは、短く切る。
「たぬきうどんとは」
タヌキは入ってない
天かすが入ってる
名前はノリと連想
「深く考えると負けだ」
最後に、ぽつり。
「日本の食べ物の名前はな」
意味より
“雰囲気”で付いてるものが多い
「たぬきうどんも、その一員だ」
スーマのスマホ相談室。
今日もどこかで、メニューの謎が一段階だけ軽くなっている。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/




