風呂に入るつもりだったのに、気づいたら寝てました。これってキャンセル料発生しますか?
お風呂、時間かかるしめんどくさい!
でもスマホ見てる時間の方が圧倒的に長いんですけどね。
「風呂に入るつもりだったのに、スマホ見てたら寝てました。気づいたら朝で、風呂は未遂です。これって、キャンセル料とか発生しますか?」
スーマは画面の中で、即座に言った。
「発生する。体臭と後悔のダブル課金だな。お前の風呂、完全に“予約だけしてバックレた客”だ」
「そんな言い方……」
「でもな、俺は悪魔だから、風呂未遂には敏感なんだよ。風呂ってのは、“人間が人間に戻る儀式”だ。それをサボるってことは、人間やめます宣言だぞ」
「じゃあ、どうすれば……」
「まずはこうしろ。風呂の予約通知をスマホに設定しろ。“風呂、今なら空いてます”って通知が来るようにしろ。あと、俺が代わりに叫んでやる。“風呂!今!入れ!”ってな」
「それ、ちょっと怖いです」
「怖いくらいがちょうどいい。風呂ってのは、入るまでが戦いだ。入ったら勝ち。入らなかったら、敗北。お前は昨日、敗北した。でも今日は勝て」
その後、相談者はスマホに「風呂アラーム」を設定し、
スーマの毒舌通知で無事、入浴を果たした。
スーマは画面の中で満足げに笑った。
「よし、これでお前は“清潔な人間”に戻った。次は“風呂上がりにスマホ見て寝落ち”っていう新たな未遂に気をつけろ」
スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で誰かの生活習慣にツッコミを入れる。
そして、ちょっとだけ清潔を守る。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。




