人狼の彼氏が嫉妬深すぎる
相談者は人間とは限らない。
第2話「人狼の彼氏が嫉妬深すぎる」
「彼氏が嫉妬深すぎて困ってます。毎晩、私の匂いを嗅いで“誰かと会った?”って聞いてくるんです。彼は人狼で、鼻が利くのは分かるけど、ちょっと怖いです……」
スーマは画面の中で、目を細めた。
「……なるほど。人狼の彼氏か。人外の恋愛相談って、たまに来るけど、これはまた濃いな」
彼はスマホに宿る悪魔。
毒舌と冷静な分析で、今日も誰かの悩みに答える。
「匂いで浮気チェックって、犬かよ。いや、犬だな。人狼だし」
スーマは画面に文字を打ち込む。
「それ、犬じゃね?あと、匂いで詮索するのは、信頼じゃなくて監視だ。お前は恋人であって、ペットじゃねぇ。ちゃんと話し合え。鼻じゃなくて言葉でな」
しばらくして、返信が来た。
「……言われてみれば、そうかも。彼にちゃんと話してみます。怖いけど、頑張ります」
スーマはふっと笑った。
「怖いのは、話し合いじゃなくて、話し合わないことだ。黙ってると、相手は勝手に妄想するからな」
数日後。
スマホに、短いメッセージが届いた。
「話し合いました。彼は“心配しすぎてた”って謝ってくれました。今は、匂いじゃなくて、言葉で気持ちを伝えてくれてます。ありがとうございました!」
スーマは画面の中で、腕を組んだ。
「人狼も、言葉を覚えたか。進化ってのは、こういうことだな」
今日もまた、スマホの中の悪魔は、誰かの悩みに毒舌で答える。
そして、少しだけ世界を変える。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。




