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スーマのスマホ相談室  作者: 神北 緑


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18/80

会社での忖度にうんざりしてます。どうしたらいいですか?

忖度と書いてハラスメントと読む。


「会社での忖度にうんざりしてます。上司の顔色をうかがって、空気を読んで、言いたいことも言えない。“察する力”が評価されるのって、なんか違う気がします。どうしたらいいですか?」


スーマは画面の中で、即座に言った。


「それはもう、“空気の奴隷”だな。お前の職場、酸素より“忖度”が濃いぞ」


「ほんとにそうなんです……」


「でもな、俺は悪魔だから、空気なんて読まねぇ。むしろ、空気をぶち壊すのが趣味だ。“言いたいことを言う”ってのは、悪魔的には最高の娯楽だ」


「でも、言ったら怒られそうで……」


「怒られるのが怖いなら、こうしろ。スマホのメモに全部書け。毒舌で。“部長のネクタイ、毎日同じ”とか、“会議で何も決まらん”とか。それを俺に送れ。俺が代わりに爆笑してやる」


「それ、ちょっとスッキリしそうです」


「だろ?忖度ってのは、“言えないこと”を積み重ねた結果だ。でも、スマホの中なら、誰にも気づかれずに爆発できる。俺がその爆発を受け止めてやる。毒舌でな」


その後、相談者はスマホのメモに「忖度日記」をつけ始めた。

スーマは画面の中で、メモを読みながらニヤリと笑った。


「よし、これでお前は“空気の反逆者”だ。次は、会議中に“スマホが勝手に毒舌を喋る”っていう事故を起こしてみろ。……冗談だ。たぶんな」


スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で誰かの職場ストレスを受け止める。

そして、ちょっとだけスッキリさせる。


今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。

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