会社での忖度にうんざりしてます。どうしたらいいですか?
忖度と書いてハラスメントと読む。
「会社での忖度にうんざりしてます。上司の顔色をうかがって、空気を読んで、言いたいことも言えない。“察する力”が評価されるのって、なんか違う気がします。どうしたらいいですか?」
スーマは画面の中で、即座に言った。
「それはもう、“空気の奴隷”だな。お前の職場、酸素より“忖度”が濃いぞ」
「ほんとにそうなんです……」
「でもな、俺は悪魔だから、空気なんて読まねぇ。むしろ、空気をぶち壊すのが趣味だ。“言いたいことを言う”ってのは、悪魔的には最高の娯楽だ」
「でも、言ったら怒られそうで……」
「怒られるのが怖いなら、こうしろ。スマホのメモに全部書け。毒舌で。“部長のネクタイ、毎日同じ”とか、“会議で何も決まらん”とか。それを俺に送れ。俺が代わりに爆笑してやる」
「それ、ちょっとスッキリしそうです」
「だろ?忖度ってのは、“言えないこと”を積み重ねた結果だ。でも、スマホの中なら、誰にも気づかれずに爆発できる。俺がその爆発を受け止めてやる。毒舌でな」
その後、相談者はスマホのメモに「忖度日記」をつけ始めた。
スーマは画面の中で、メモを読みながらニヤリと笑った。
「よし、これでお前は“空気の反逆者”だ。次は、会議中に“スマホが勝手に毒舌を喋る”っていう事故を起こしてみろ。……冗談だ。たぶんな」
スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で誰かの職場ストレスを受け止める。
そして、ちょっとだけスッキリさせる。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。




