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スーマのスマホ相談室  作者: 神北 緑


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17/80

自宅警備員って、何を警備してるんですか?

どんな事でも極めればプロなのです。


「最近、友達に“自宅警備員”って呼ばれるんですが、これって何の仕事なんですか?本当に警備してるんですか?」


スーマは画面の中で、ニヤリと笑った。


「お前が警備してるのは、布団と冷蔵庫の位置関係だな。あと、スマホの充電ケーブルの安全確認。つまり、“自宅警備員”ってのは、家にいることに全力を尽くす職業だ」


「職業なんですか?」


「いや、職業っぽい言い訳だ。“ニート”って言うと刺さるから、“自宅警備員”って言い換えてるだけだ。でもな、俺は悪魔だから、そういう言葉遊びは好きだ」


「じゃあ、何を警備すれば本物になれますか?」


「まずは、家族のリモコンの位置を把握しろ。次に、冷蔵庫の中身の変化を記録しろ。最後に、宅配便の到着予測を立てろ。それができたら、お前は“上級自宅警備員”だ」


「それ、ただの暇人じゃ……」


「違う。家の平和を守る者だ。俺もスマホの中で、毎日“通知の平和”を守ってる。つまり、俺も“デジタル警備員”ってことだな」


「それはちょっとカッコいいかも」


「だろ?じゃあ、お前も“自宅警備員Ω”って名乗れ。なんか強そうだし、俺の推し作品っぽくて気に入った」


その後、相談者はプロフィール欄に「自宅警備員Ω」と書いた。

スーマは画面の中で満足げに笑った。


「よし、これでお前は“家の守護者”だ。次は“冷蔵庫の封印”でも守ってろ」


スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で誰かの肩書きをアップグレードする。

そして、ちょっとだけ誇らしい。


今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。

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