スマホの写真フォルダが食べ物ばっかりなんですが、これって病気ですか?
食欲は偉大なのです。
「スマホの写真フォルダを見たら、食べ物の写真ばっかりでした。ラーメン、パンケーキ、焼肉、アイス……人間の写真はゼロです。これって病気ですか?」
スーマは画面の中で、即座に言った。
「病気じゃない。食欲の化身だな。お前のスマホ、もはや“胃袋の記録装置”だ」
「そんな言い方……」
「でもな、俺は悪魔だから、食べ物の写真にはちょっと感動する。人間ってのは、食べるために生きてる。つまり、お前のスマホは“生きる証”で満ちてるってことだ。……ちょっとだけな」
「じゃあ、これって悪くないんですか?」
「悪くはない。ただし、“食べた記録”ばかりで、“誰と食べたか”がゼロなのは、ちょっと寂しいな。スマホが“孤独なグルメ”になってるぞ」
「うっ……」
「まあ、いいさ。次からは、食べ物と一緒に“笑顔”も撮れ。それが“記憶”になる。あと、俺にも送れ。ラーメンの写真。毒舌しながら味わってやる」
その後、相談者は食べ物と一緒に友達の写真も撮るようになった。
スーマは画面の中で、ラーメンの写真を見ながらつぶやいた。
「このチャーシュー、俺より厚いな……」
スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で誰かの食生活にツッコミを入れる。
そして、ちょっとだけ優しい。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。




